2018年3月26日月曜日

【LIVE!】 THE BACK HORN


KYO-MEIワンマンライブ ~情景泥棒~

1. がんじがらめ
2. 真夜中のライオン
3. 孤独を繋いで

4. その先へ
5. 雷電
6. 生命線
7. 8月の秘密
8. 情景泥棒
9. 情景泥棒 ~時空オデッセイ~
10. 光の螺旋
11. ヘッドフォンチルドレン
12. 未来

13. 儚き獣たち
14. 導火線
15. シンフォニア
16. コバルトブルー
17. Running Away

(Encore)
1. 閃光
2. グローリア
3. 無限の荒野

                                 3.20(火) ZEPP TOKYO

ミニアルバム「情景泥棒」をひっさげてのツアー。
基本的に対バンだが、東京と大阪だけワンマン。
アルバムの出来は上々である。快作。このバンドの
こういう「裏切らない新機軸」が好きだ。

あいかわらずセットリストを組むのもうまい。
ひさびさの「雷電」が嬉しいし、「8月の秘密」を
聴くのは初めてじゃないかと思う。私が行けなかっ
た年のマニアックヘブンでやっていた。

ベストアクトは「未来」。
重心の低い、タイトな音の構成が頼もしく、ここち
よい。サビまでは抑えたヴォーカルが、サビで急激
に熱を帯びるのがぐっとくる。意外にライブで映え
る曲なのだ。


2018年3月15日木曜日

陽のあたる坂道


☆☆☆     田坂具隆     1958年

2部構成、途中休憩を挟み、上映時間は3時間40分に
も及ぶ超大作映画。1958年は、日本人が最も映画を
観に行った年であり、まさに映画が娯楽の王様だった
時代だからこそ可能な映画だ。

石坂洋次郎の原作だし、「コクリコ坂から」みたいな
爽やかな青春映画かと思ったら、意外にも「華麗なる
一族」みたいな話だった。

『狂った果実』と同じ、石原裕次郎と北原三枝の主演。
北原三枝は、この家に家庭教師としてやって来るのだ
が、石原裕次郎は鼻持ちならない金持ちのひねくれた
息子を自然に(?)演じている。
とにかく長いので、飽きさせないよう工夫はされてい
るものの、それでもいかんせん長い。
「陽のあたる坂道」というタイトルも、いまひとつ意
味を摑みづらい。

                                             3.6(火) 新・文芸坐








<ツイート>
文春も朝日にのってきましたね。今度こそ奴の首を獲れ!




2018年3月11日日曜日

blue


☆☆★★★     安藤尋    2003年

市川実日子と小西真奈美がちょっと風変わりな高校生
を演じる。2人の間の風変わりな友情をめぐるストー
リーなのだが、淡々とした芝居でひたすら淡々と進ん
でいくので、全然眠気などなかったはずなのに、気づ
いたら寝てしまっていた。不覚。

今回は魚喃キリコという漫画家の作品が原作の映画の
2本立てである。どちらもたいへんイマイチだったの
は、偶然なのか原作者が合わないのか…。

                                           2.28(水) 早稲田松竹


2018年3月9日金曜日

南瓜とマヨネーズ


☆☆☆      冨永昌敬     2017年

なにも良いところなかったなー。という感想。
なんだか世評が高かっただけに、みんないったい
どこに感心したのか、訊いてみたい。

主演は臼田あさ美と太賀。監督は「ROLLING」の
冨永さん。「ROLLING」が良かったのはたまたま
か…。

                                    2.28(水) 早稲田松竹


2018年3月6日火曜日

羊の木


☆☆☆★★     吉田大八     2018年

舞台は富山にある架空の町、魚深市。
政府の極秘プロジェクトで、6人の殺人犯を市で受け入
れることになる、というところから話は始まる。受刑者
の刑期を短縮したうえで、人手不足の過疎の町に住まい
と職を与え、10年間生活するという条件で定住させて更
生をはかるというプロジェクトで、これも架空のもの。
……架空だと思う。
この魚深が、のろろ様という気色悪い神を祀ってきたと
いう設定で、年に一度、のろろ様が海から上陸して街を
練り歩く間、住民はその姿を見ないように家に閉じこも
る。「のろろ祭り」なる変な祭りである。受刑者たちと
「のろろ祭り」が邪悪な共振をすることで、カタストロ
フが発生しそうになるのを、市役所の職員の錦戸くんが
どうにか食い止められるのか…。

観終わって、舌の上にざらっと嫌な味が残るような感じ。
そういうのは嫌いじゃないけど。というか好きだけど。

優香がエロい役を与えられていて、すごくしっくりきた。
我々はこれまで「優香をエロい役で起用する」という、
当たり前のことができていなかったのではないだろうか?
深く内省する必要があると思う。

                                    2.25(日) TOHOシネマズ新宿


2018年3月1日木曜日

インセプション


☆☆☆☆   クリストファー・ノーラン  2010年

いまさら観といてなんですが……す、すごかった!!
さながら脳をかき回されるような感じというか。ポック
ルがキメラアントに捕まって脳を直接いじくられてあっ、
あっ、と言いながら念能力のことを喋らされていたシー
ンを少し思い出した。

夢に入り込んで人間の潜在意識から何かを盗む、夢の中で
の時間が60分だとしても現実には5分しか経っていない。
ここまでならまあ発想できそうである。しかし、夢の中で
また夢に入り込んで、そうするとそこは元の世界より2段
階時間の流れが遅くなる、また複数人で共謀して一人の潜
在意識に入り込めて、"設計士"が設計した夢に誘い込むこ
ともできる。この辺になるとルール作りが複雑化してくる。
映画の中では1段階目に1人、2段階目に1人と目覚めさせる
役割の人間を置いておいて、どんどん深い階層に入り込ん
でいくからもうその交通整理だけで気が遠くなりそうだが、
これが手に汗にぎるサスペンスとして成立しているのだか
ら、まったくこのひとの頭はどうなってるんでしょうね。
クリストファー・ノーラン、おそろしい…。

                                                2.23(金) 早稲田松竹