2026年2月11日水曜日

宝島


☆☆☆    大友啓史   2025年

今年の映画初めは昨年の見逃し映画。

沖縄の戦後史を「壮大なスケールで」しかも
「3時間の長尺で」描くということ自体に興
味があった。しかも宝探しでもするかのよう
な題名で、いったいどんな映画なんだろうか。

映画は米軍基地に忍び込んで食料品や燃料を
盗み、市井の貧しい人々に分け与える若者た
ち「戦果アギヤー」の場面から始まる。その
中心人物であったオン(永山瑛太)が作戦失
敗と同時に失踪したことで、妻夫木聡たち友
人や恋人だった広瀬すずがオンを探し続ける
ことが映画の縦軸となっている。
1946年から始まり、1972年の沖縄返還に向け
てどんどん年月が経っていくのだが、沖縄と
アメリカ、そして内地との複雑な力学から発
生する悲惨な事件が横軸となって主人公たち
の人生をつらぬく。
「コザ暴動」が映像化されたのは初めて見た。
かなりの人数のエキストラを動員してこの場
面を撮ったという点で、この映画は歴史的価
値があるかもしれない。

しかしながら話が分かりにくいことこの上な
い。若者たちが似ていて、誰が誰だか分から
なくなるのも一因。そして沖縄ことばをしっ
かりと取り入れているのは好感をもつが、感
情の入った要所の芝居ほど聞き取れない…。
頼みの広瀬すずも、なんだかあまり必然性を
感じない役柄であった。

                                             1.12(月) 早稲田松竹




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