2026年9月10日木曜日

【LIVE!】 THE BACK HORN

 
 「KYO-MEIワンマンツアー」~爆音灼熱浄土~

 1. 野生の太陽
 2. 孤独を繋いで
 3. ビリーバーズ
 4. 幸福な亡骸
 5. ユートピア
 6. 閉ざされた世界
 7. 修羅場
 8. 戯言
 9. コワレモノ
10. いつものドアを
11. I believe
12. 輪郭
13. 夏の残像
14. 初めての呼吸で
15.  刹那と悪天
16. 魂のアリバイ
17. 蛍
18. コバルトブルー
19. 太陽の花

Encore
 1. 刃
 2. 導火線

                       8.1(土) 神戸ハーバースタジオ

住む場所が変わったので、これからは関西圏
のライブに足を運ぶことになる。
神戸のライブハウスはもちろん初めて。
バックホーンもここでやるのは初とのこと。

「爆音灼熱浄土」と銘打たれたツアーで、夏
の曲が多い選曲である。同じ試みは何年か前
のツアーでもやっていたが、聴くのはその時
以来という曲も多い。バンドも真夏のツアー
の熱気に手ごたえを感じたようである。

しかし白眉というか、待ちに待った瞬間とい
うか、このツアーは個人的には"初めての呼吸
で"を17年ぐらいぶりにやったツアーとして記
憶されることになろう。この曲のイントロは
ベースソロから始まるのだが、聴いた瞬間は
大げさでなく胸が震えた。この一見素っ気な
いように見えて素晴らしい曲を、どうしてツ
アーでもマニアックヘブンでもやらないのか、
私は不思議でならないのである。
17年ぶりに聴いた"初めての呼吸で"は、やは
り素晴らしかった。もちろんベストアクトで
ある。

2026年9月8日火曜日

ヌーヴェルヴァーグ

 
☆☆☆★★  リチャード・リンクレイター 2026年

『勝手にしやがれ』の制作過程を描いた
痛快作(と呼びたい)。
撮影時、ゴダールがジーン・セバーグか
ら呆れられていたのはたぶん事実だろう。
撮影日程よりも「気分」を優先するゴダ
ールにプロデューサーが憤っていたとい
うのもいかにも有りそうなことだ。
しかし決して自分を曲げずに、シニシズ
ムとペダントリー、そして映画への純然
たる愛にひたすら耽るゴダールの姿に、
思わず喝采を送りたくなるのである。

                7.24(金) ヒューマントラストシネマ渋谷




2026年9月3日木曜日

トイ・ストーリー5

 
☆☆☆  アンドリュー・スタントン 2026年

1~4を横目で飛ばし飛ばししか観ていない
ので、シリーズの大きな流れの中で評価す
ることはできかねるが、近年のおもちゃ市
場の変化を受けてすかさずパッドのキャラ
クターを出してくるところが、さすがに秀
抜であるとは思う。
ストーリーとしては、まあ普通か。
とりたててよく出来てるとか、意表を突か
れたところはなかったような気がする。
バズの指ではリリーパッドが反応しないの
で、飼われてるトカゲの指を借りて操作し
ている場面はおもしろかった。

                              7.20(月)TOHOシネマズ池袋




2026年8月31日月曜日

黒牢城

 
☆☆☆★★    黒沢清    2026年

信長に謀反を起こした荒木村重。苦境の中、
どのように自分と家臣たちが生き延びられる
か、中間管理職のような戦国武将を演じるの
は本木雅弘である。織田軍に囲まれ、籠城し
ている城内ではさまざまな事件が起こるが、
使者として交渉しにきた黒田官兵衛(菅田将
暉)を地下牢に閉じ込めたことで、謎解きと
頭脳戦の幕が開く…。

時代劇のミステリというのが少し流行りつつ
あるのだろうか。『木挽町のあだ討ち』もなか
なか好評だったと聞く。
地下牢で鎖につながれた男が謎を解くという
ことで、もちろん『羊たちの沈黙』がベース
にあるのだろう。ほかにも『蛇の道』『スパ
イの妻』を思わせる描写があり、純粋なミス
テリ的謎解きを求めていたひとがどう思った
かは知らないが、わたしはウキウキと心弾ま
せながら鑑賞できた。意外にユーモアも多め
で、黒沢清の自在な演出を堪能。吉高由里子
は黒沢清の映画には初出演か。これも意外。

『永い言い訳』撮影時の西川美和によるエッ
セイに出てくる本木雅弘は、演技に対して熟
慮と迷いを重ねまくるタイプで、割り切りが
早く撮影もだいたいワンテイクで終えるとい
う黒沢清と相性が合ったのかどうかは気にか
かるところである。ずっと悩み続けている役
柄だったから、かえってよかったのかもしれ
ないが。

                         7.15(水)TOHOシネマズ池袋




2026年8月29日土曜日

Michael/マイケル

 
☆☆☆★  アントワン・フークア  2026年

小学生のときからのマイケルファンとしては、
映画の出来にたいして期待はできなくても、
観ないわけにはいかない。
予想通り内容はペラいというか、父親との確
執を軸にしたエピソードに新鮮味はなく、単
なるサクセスストーリーと言われればそれま
でである。例のスキャンダルはほとんど描か
れることはなかった。

それでも超人的な歌とダンスを再現したシー
ンはすばらしかったと思う。幼少期と青年期
のマイケルをそれぞれ演じたジュリアーノ・
バルディとジャファー・ジャクソンには惜し
みない拍手を送りたい。

                               7.9(木) TOHOシネマズ渋谷




2026年8月19日水曜日

急に具合が悪くなる

 
☆☆☆★★   濱口竜介   2026年

傑作を連打している濱口竜介。
プレッシャーは当然感じているのだろうが、
本作でも大胆に観客の想像を超えてくる。
3時間16分の長さにはいまさら驚かないも
のの、まずはパリが舞台のまったくのフラ
ンス映画であることに驚かされる。セリフ
はフランス語と日本語が8:2ぐらいで飛び交
い、混じりあい、溶け合っていくようでも
ある。資本主義に関する長々とした議論が
延々と(フランス人らしく!)続いたかと
思えば、劇中劇の独り芝居がおごそかに始
まったりもする。
ヴィルジニー・エフィラと岡本多緒、役名
"マリ"のふたりが主演。独り芝居を演じる
長塚京三と自閉症の青年を演じた黒崎煌代、
物語の要ともなる厳格な看護師ソフィがす
ばらしかった。
介護施設の施設長を務めるヴィルジニーが
職場に取り入れようとしている"ユマニチュ
ード"。私は初めて知ったが、人間の尊厳を
守りながら介護をしようという概念だとい
う。もともとは往復書簡という形式の原作
を映画にするにあたって、このユマニチュ
ードが重要なファクターとなって映画が動
き出したという。

演出によって役者同士の間に独自のマジッ
クを生む手法は『ドライブ・マイ・カー』
のなかの『ワーニャ伯父さん』の稽古の場
面でも垣間見られたが、本作でも幾度かマ
ジックは生まれていたように思う。少なく
ともソフィをヴィルジニーがインタビュー
する場面にはそれを感じた。

                      7.2(木) Bunkamuraル・シネマ




2026年8月15日土曜日

ナイトフラワー

 
☆☆☆★★    内田英治   2025年

故あって2度目の鑑賞。
やはり突拍子もない話のようで細部は
よく出来ており、2度目もじゅうぶん楽
しめた。

                                              6.12(金) Blu-ray Disc