この線路を降りたら
映画について私が知っている二、三の事柄
2026年11月4日水曜日
2026年11月1日日曜日
そこのみにて光輝く
☆☆☆★★ 呉美保 2014年
いつか映画館で、と思いながら長年果たせず。
やむなくU-NEXTで鑑賞することにする。
41歳の若さで自死した佐藤泰志の小説を原作
とする映画は、監督はバラバラで4本あるが、
本作は『海炭市叙景』につづく2作目だった
と記憶する。
採石場での破砕手順のミスから仲間を喪った
ことがトラウマとなり、仕事を辞めて故郷の
函館でパチンコ屋通いの日々を送る綾野剛。
ある日ライターを貸したことがきっかけで菅
田将暉と知り合い、家に招かれて姉の池脇千
鶴を紹介され、二人は宿命的に惹かれ合うが…。
北海道の「貧しさ」にここまで堂々とフォー
カスした映画はあまり観た覚えがない。菅田
将暉の住む家はなかなか見事なボロ家であり、
寝たきりとなった父親は介護が必要で、池脇
千鶴は家計を支えるために体を売っている。
他にもこれでもかというぐらい困難を抱えて
控えめに言って八方ふさがりではあるのだが、
そこを金も仕事も無いのに純粋に愛の力だけ
で突破しようとする綾野剛は愚かにも滑稽に
も見えるけれども、これを全否定してしまい
たくないと観ながら思ってしまう。
8.30(日) U-NEXT
2026年10月29日木曜日
2026年10月26日月曜日
2026年10月22日木曜日
さよならくちびる
☆☆☆★★ 塩田明彦 2019年
解散前のラストツアーに向かう車に〈ハルレオ〉
のハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)が不機嫌
そうに乗り込む場面から映画は始まる。マネー
ジャーの成田凌が運転する車で各地のライブハ
ウスを巡りながら、段々と「その時」が近づい
てくるが…。
成田凌はカッコいいなー。
「冬のなんかさ」以来、私は成田凌のカッコよ
さにシビれつづけているのである。
この世では数えきれないほどのバンドが結成さ
れ、そして解散しているのであって、なにも弾
き語りのデュオの解散なんて珍しくもない。映
画も二人が至った決断と終わりに向けた日々を
淡々と、ことさらドラマチックにすることなく
描き出す。解散の理由には、曲を書かない方の
モチベーションの問題と、3人の恋愛関係の問
題があって、これまたありふれていて、その辺
の監督だったらきっと箸にも棒にもかからない
愚作になっただろう。だからこの映画が「ずっ
と観ていられる」映画になっているのが、私に
は不思議である。どこがどうおもしろいのか説
明できないのだが、とにかく良い映画であるの
は間違いない。
8.30(日) U-NEXT
2026年10月20日火曜日
町田くんの世界
☆☆★★★ 石井裕也 2019年
「町田くん」は勉強もスポーツも苦手で、
走り方は変で、社交性もあまりなく見た目
も地味。普通は主人公になりそうもないが、
困っているひとを見るとすべてを忘れて助
けずにはいられない。気になっている女の
子が大事な話をしているときでも、つい助
けに行ってしまうのである。
主演には演技経験がほとんどない新人の細
田佳央太と関水渚が「抜擢」されたとのこ
と。細田佳央太はこの頃から良い芝居して
ます。
しかし映画は終盤にかけてまったくついて
いけないというか、いいからもう早く終わ
ってくれと思ってしまった。
主演にほぼ新人を使い、脇を常連のベテラ
ンで固める。主人公がやたらと走ったり叫
んだりする。ラストの方ハチャメチャな訳
の分からない展開になる。これってどこか
で……あ、園子温じゃん!
8.29(土) U-NEXT
2026年10月17日土曜日
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