2026年5月30日土曜日

愚か者の身分

 
☆☆☆★★   永田琴    2025年

対してこちらは西尾潤という知らない原作者、
北村匠海というどうでもいい主演、永田琴とい
う聞いたこともない監督でありながら、しっか
りした出来の「闇ビジネスもの」の秀作であっ
た。

寄る辺ない若者たちが半グレから本格的なヤク
ザの世界に足を踏み入れる(そして取り返しの
つかないことになる)という点では『ヤクザと
家族 The Family』と共通するが、あちらより
出来がいいと思う。

こうしている間にも「ラクに稼げる」というだ
けの理由で「闇落ち」していく若者がひとりま
た一人と増えていっているのはニュースの伝え
るところである。本作に出てくる林裕太のよう
に、一日肉体労働をしても、ほとんど手元に残
らないのでは、たとえ危ない匂いのする仕事で
あっても、ここからどうにかして抜け出したい
と思うのは当然である。斎藤幸平じゃないけど
資本主義が悪いのか…。

                                            3.31(月) 目黒シネマ




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