☆☆☆★★ 呉美保 2014年
いつか映画館で、と思いながら長年果たせず。
やむなくU-NEXTで鑑賞することにする。
41歳の若さで自死した佐藤泰志の小説を原作
とする映画は、監督はバラバラで4本あるが、
本作は『海炭市叙景』につづく2作目だった
と記憶する。
採石場での破砕手順のミスから仲間を喪った
ことがトラウマとなり、仕事を辞めて故郷の
函館でパチンコ屋通いの日々を送る綾野剛。
ある日ライターを貸したことがきっかけで菅
田将暉と知り合い、家に招かれて姉の池脇千
鶴を紹介され、二人は宿命的に惹かれ合うが…。
北海道の「貧しさ」にここまで堂々とフォー
カスした映画はあまり観た覚えがない。菅田
将暉の住む家はなかなか見事なボロ家であり、
寝たきりとなった父親は介護が必要で、池脇
千鶴は家計を支えるために体を売っている。
他にもこれでもかというぐらい困難を抱えて
控えめに言って八方ふさがりではあるのだが、
そこを金も仕事も無いのに純粋に愛の力だけ
で突破しようとする綾野剛は愚かにも滑稽に
も見えるけれども、これを全否定してしまい
たくないと観ながら思ってしまう。
8.30(日) U-NEXT

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