2025年12月17日水曜日

秒速5センチメートル

 
☆☆☆★★★    奥山由之   2025年

新海誠版は観ていないので、ただの新作映画
として観たわけだが、いったいぜんたい、ど
うしてこんな良い映画が写真家の奥山由之に
撮れてしまうのか、納得いかない思いで鑑賞。

少年時代のまっすぐな想いに胸を打たれ(白
山乃愛ちゃんが可愛い)、高校時代の森七菜
のいじらしさに身悶えし、約束の場所に高畑
充希が来るのか来ないのかちゃんとドキドキ
するという、実に正統的にこの映画を楽しん
でしまった…。そしてすぐにもう一度観たい
とか思ってしまった上に、バンプの「銀河鉄
道」を毎晩のように聴いてしまう。悔しいぜ。

                       10.15(水) TOHOシネマズ池袋




2025年12月14日日曜日

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画

 
☆☆☆★  ウェス・アンダーソン 2025年

すごいよ、たしかにすごいんだが…。
相変わらずの情報の洪水と、こちらに必要な
知識が不足していることへの不甲斐なさが募
る100分。なので「なんだかよく分からない」
ので、感想を述べるのも難しい。

今回はベニチオ・デル・トロが、6度の暗殺
未遂を生き延びたヨーロッパの大富豪ザ・ザ・
コルダとして主演している。良い役者になり
ましたね…。
ザ・ザの旅に同行する家庭教師を演じたマイ
ケル・セラという役者が出色であった。

                       10.1(水) ホワイトシネクイント



2025年12月11日木曜日

遠い山なみの光

 
☆☆☆    石川慶   2025年

ちょっと地味ですかね。
演出にもどうもキレが感じられない。
原作はけっこうミステリ風だったと思うので
(そしてもっとずっと面白かった)、謎と違和
感が解消される瞬間を際立たせる努力をして
ほしかった。
そして最後に路面電車から目撃するのは吉田
羊じゃないだろ! ここは二階堂ふみじゃな
いのか、と思った。

                                    10.1(水) シネクイント




2025年12月6日土曜日

ハッピーアワー


☆☆☆☆   濱口竜介   2015年

ついに観た、5時間17分。
13時に映画館に入って、1本の映画を観て
外に出たのは19時半でした(途中休憩が
2回ある)。
そして観ていないひとには信じられない
ことだと思いますが、映画が終わった時
「え、もう終わり?」と思ったのは、こ
れ噓いつわりのないことでございます。
そういう不思議な映画でした。
退屈なんて思う暇はまったくない、いつ
までも観ていたいような感覚。
神戸を舞台にした、4人の女性の友情を
めぐる物語なのだが、これは『ドライ
ブ・マイ・カー』とも『悪は存在しない』
ともまったく異なる映画である。強いて
言えば『偶然と想像』が近しいものを感
じさせるかもしれない。

                                      9.15(日) 新文芸坐



2025年11月29日土曜日

至福のレストラン 三ツ星 トロワグロ

 
☆☆☆★★★ フレデリック・ワイズマン  2024年

豊かな240分であった。
親子3代でミシュランの三つ星を55年も獲得
し続けるレストランの厨房、客席にとどまら
ず、食材の買いつけやメニュー考案の瞬間に
至るまで、徹底的にカメラを向ける。
ナレーションも、音楽も、インタビューすら
も無いドキュメンタリーだが、その分いろい
ろな登場人物の人柄そのものが写し出される
ようだ。

                                       8.13(水) 早稲田松竹




2025年11月23日日曜日

パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2025

 
まあいちおうお金を払って映画館で観たので、
ここに記しておく。

                           7.30(水) シネリーヴル池袋



2025年11月8日土曜日

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN

 
☆☆☆★★★  ジェームズ・マンゴールド  2025年

ボブ・ディランの伝記映画。
ギター1本抱えて田舎から出てきてデビューを果
たし、エレクトリック化してフォーク界と訣別
するまでを描いている。
ティモシー・シャラメは相当ディランを研究し
たと見えて、見事ななりきりっぷり。パーティ
ーで嫌々ながらサラッと歌ってみせるところな
ど、非常にうまい。
ディランに多大な影響を与えた伝説的フォーク
歌手ピート・シーガーを演じるのはエドワード・
ノートン。あの「ファイト・クラブ」のエドワ
ード・ノートンがまるで時代遅れのフォークじ
いさんのような役を演じているのが、「そりゃ
俺も年をとるはずだよ」という感じだが、これ
が名演。自らが招き入れた才能によって、伝統
的なフォーク・フェスティバルが破壊されてい
るという彼の葛藤は充分に伝わってくる。
ティモシー・シャラメによるディランの歌を聴
くだけでも一見の価値がある映画である。

                                         7.20(日) 早稲田松竹