☆☆☆★★★ 橋口亮輔 2008年
4Kリマスター版で鑑賞。
木村多江とリリー・フランキーが夫婦役という
のは意外なようでありながら、ふたりの間に流
れている空気、過ごしてきた時間までもが垣間
見えるような演出のすばらしさで、すっかりほ
んとの夫婦のように見えてくる。
夫婦ははじめての子どもの死という出来事に深
い衝撃を受け、妻は鬱状態に陥っていく。深み
に沈み込んでいくような夫婦と、当時の社会的
事件(池田小、宮崎勤、オウムなど)の刑事裁
判とを往復しながら進んでいくにあたって、法
廷画家という主人公の職業が選ばれたのであろ
う。しかし取ってつけたよう感じはしない。
その前段やサブキャラクターをしっかりと描い
ているからで、これもまた監督の手腕というべ
きだろう。傑作である。
8.9(日) テアトル梅田

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