2013年2月16日土曜日

ちかごろの読書


『横道世之介』
吉田修一 著    文春文庫

文庫になったので、いそいそと読む。

一読、うーむ。こういう感じじゃないんだよねー、という、
漠然とした不満。ストレスなく文章を読み進められる貴重
な(存命の)小説家なので、頑張ってほしいのですよ。
ハッキリ言おう、内容薄くねぇ?

映画がもうすぐ公開だそうで。監督は『南極料理人』の
沖田修一。あまり期待できないなー。観るには観るが。











『春、バーニーズで』
吉田修一 著    文春文庫

これもなー。「最後の息子」のその後、かい。
アッサリしすぎてて、読んだそばから消えてなくなっていくよ。

2013年2月9日土曜日

東京家族


☆☆☆★★★            山田洋次          2013年

さすが山田洋次。見事。
と、思いましたけどね、私は。

『東京物語』を観てから行ったほうがよりおもしろいのは確かだが、
別に観ていなくても、一本の映画として、良作ひしめく山田作品の
中でも出色である。特に、山田作品のウェットな人情というか、日
本映画特有の湿度の高い感じというか、まあ要するに「寅さん」が
好きなひとは好きになるんじゃないでしょうか。乾いたオフビートな
ものしか認めないひとには耐え難い世界だろう。

特筆すべきは当然、『東京物語』では戦死して居なかった昌次(妻
夫木聡)という人物を創作したこと。このフラフラしている末っ子とい
うのが、個人的にも非常に親近感あり。そしてすごくうまくいってる
んじゃないかなぁ、と僕は思うなぁ(山田洋次風に)。
蒼井優も、おいしい役を実においしく「ごっつぁんです!」という感じ
で見事にものにしていた。あんなおいしい役を作ってあげるなんて、
山田監督は蒼井優が大好きなんだね。俺も負けないくらい大好き
ですよ。

                                         2.3(日) ワーナーマイカルシネマズ釧路


2013年2月8日金曜日

とんかつ大将


☆☆☆          川島雄三         1952年

白黒の、50年代の映画を観てると落ち着くようになったのは、
完全に山田洋次のせい。もとい、おかげです。

いまの映画は、カラーなのはもちろん、音だって照明だって
カメラだって、もう信じられないぐらい進歩してきたはずなの
に、じゃあ信じられないぐらい映画がおもしろいものばかりに
なったかというと、まったくそんなことはなく、未だにおもしろ
い映画とゴミのような映画とが競って作られているわけで。
その比率は50年代よりも良くなっているんだろうか。まあ当
時だってゴミのような映画はたくさんあっただろうからね。
そのへんのことは小林信彦先生に聞くしかない。
文春の連載で小林先生、本作を取り上げていた。当時はタ
イトルだけで観る気がしなかった、と。たしかにそうだ。

                                                    1.24(木) BSプレミアム


2013年2月5日火曜日

馬鹿まるだし


☆☆☆★★         山田洋次        1964年

「無法松の一生」を下敷きにした、荒くれ者と美人の奥さんの
悲しい恋の話。山田洋次、若い時の監督作だが、若い時から
ツボを押さえとるね。
ハナ肇の毎度張り切りすぎの演技には、ちと閉口させられるも
のの、細部まで行き届いたおもしろい映画である。

女優は、桑野みゆき。このひともめちゃくちゃ可愛いね。
『兄とその妹』に出ていた桑野通子の娘さん。

ハナ肇が桑野みゆきを「ご新造さん」と呼ぶのが、私には耳慣
れなかったのだが、もともとは武士の奥方のことをこう呼んで
いたらしい。明治期には良いとこの若奥さん全般にも使うよう
になった、とのこと。時代劇では普通なのだろうか。時代劇あん
まり観ないからな。参考までに。

                                                        1.20(日) BSプレミアム


2013年2月4日月曜日

キル・ビル


☆☆☆★     クエンティン・タランティーノ      2003年

実は初見。
観なくてもだいたい想像がついたので、今まで食指が動かなかった。
観てみると、やっぱりほぼ想定の範囲内。
「おっ」と思ったのは、栗山千明ぐらいか。良い表情してた。

それはそうと、釧路でもタランティーノの新作「ジャンゴ・アンチェイン
ド」をやることが決定! 全国公開からはなぜか1か月遅れだが、ま
あ仕方ない。気合い入れて観るぜ。

                                                                 1.13(日) Blu-ray Disc


2013年2月3日日曜日

東京キッド


☆☆☆             斎藤寅次郎              1950年

美空ひばりの主演作。
「♪ 右のポッケにゃ夢がある~」の歌が有名である。

前作『悲しき口笛』の曲(「♪ 丘のホテルの赤い灯も~」)も
何度も出てくる。
ストーリー上、親代わりとなる川田晴久はひばりの本当の師
匠とのこと。ふたりで流しの歌手としてクラブをまわるシーン
が楽しい。

花菱アチャコ、エノケンの怪演もあり。堺駿二も出ている。誰
かというと、マチャアキのお父さんである。感動的に似ている。
正直いうと私はマチャアキが二世タレントだとは知らなかった。

                                                        1.12(土)  BSプレミアム


2013年2月2日土曜日

野性の証明


☆☆★★★      佐藤純彌       1978年

どうしてこう大味なんだろうなぁ。
撮影現場でも心あるスタッフは「いやぁさすがにこれは
おかしいだろ(笑)」と思ってるはずだが。「原作者に怒ら
れねーか」とかね。

                                                          1.12(土) BSプレミアム