☆☆☆★★ ビクトル・エリセ 2024年
31年ぶりの長篇映画というから、いったい
どうした!? という感じだが、よくそんな
に長いブランクがあっても169分の大作を
無事に完成させたものだ。
映画監督としてのキャリアを早々に諦め作
家に転身した男を主人公とし、その数少な
い映画に主演した俳優の失踪事件をモチー
フとしたミステリー風味の映画。と同時に
人間の記憶をめぐる思索の旅でもあり、親
子とは何だろうかと考えさせられもするし、
フィルム賛歌でもある。長時間でも緊張と
緩和のバランスは絶妙で、飽きることなく
観られた。
『ミツバチのささやき』のアナ・トレント
も出演。『ミツバチ』が1973年、『エル・
スール』は1983年とのこと。
8.15(木) 早稲田松竹
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