2021年1月31日日曜日

汚名


☆☆☆  アルフレッド・ヒッチコック  1946年

イングリッド・バーグマンとケーリー・グラ
ントという二大スターの共演。潜入スパイも
のと言えばいいのか、とあるパーティーで出
会い、愛し合うようになった二人だが、組織
の命令でブラジルに派遣される。そこで課さ
れた任務は、クロード・レインズに近づき、
誘惑して秘密を探れというものだった…。
最近読んだ『「グレート・ギャツビー」を追
え』に若干話が似ているのだが、まあそれは
いいか。ヒッチコック映画を語るときについ
言及したくなる"マクガフィン"も、とても分
かりやすい形で出てくる。
まあおもしろいかというと、微妙かな…。

                           1.13(水) BSプレミアム




2021年1月29日金曜日

Mank/マンク


 ☆☆☆★  デヴィッド・フィンチャー 2020年

『市民ケーン』の脚本を、実際は単独で書い
た(クレジットは共同脚本となった)ハーマ
ン・J・マンキーウィッツという人物に焦点
を当てたこの映画の脚本は、なんとデヴィッ
ド・フィンチャーのお父さんが書いたものだ
という。

こだわりのモノクロ映像はたしかにシブくて
魅力的ではあったが、なにせ当時の業界ネタ
が多いジョークが、知識の無い私にはさっぱ
り分からないのがちょっと難点…。市民ケー
ンのモデルになった新聞王ハーストまでなら
なんとか映画の内容から推測できるものの、
1940年前後のハリウッドのプロデューサー
やら映画会社の重役やらが出て来ても、こち
とら説明されないとすぐに忘れてしまう。
「えーと、こいつ誰だっけ」と思いながら
モノクロ画面を見続けていると睡魔が…。

                            1.12(火) ユーロスペース




2021年1月27日水曜日

市民ケーン

 
☆☆☆★   オーソン・ウェルズ   1941年

次の日『Mank/マンク』を観ることが決
まっていたので、急いで予習。
新聞王として名を馳せ、宮殿のような家
に住んだケーンは、"Rose Bud"という謎
めいた言葉を残して死んだ…。
映画史上に名高い、もはや説明不要な名
画ですが、…と言いつつ私も初めて観た
わけで。

まあおもしろかったことはおもしろかっ
たんですが、なんせ世界一の映画に何度
も選ばれてると思うと、どうしても身構
えちゃって「ふーん、これがねえ…」と
いう感じになりますよ。何だってなりま
すよ。結局「バラのつぼみ」とは何なの
か。1度観ても分からない。このことに
ついては『Mank』の中でも少し言及が
あった。

              1.11(月) Amazonプライムビデオ




2021年1月25日月曜日

mid 90s

 
☆☆☆★    ジョナ・ヒル    2020年

2本目は、昨年わりと話題になっていた本作。
スケボーの巧い不良に憧れてどんどん朱に交
わっていく少年の、一種の青春映画。これは
まあとりあえずスケボーのカットがしっかり
撮れていれば成功といえるだろう。
監督は俳優のジョナ・ヒル。
『マネーボール』や『ウルフ・オブ・ウォー
ルストリート』でふとっちょの役をやってい
たひとである。
度胸だめしで屋根と屋根の間を飛び越えよう
とするのだが、案の定、少年は失敗して墜落。
その代わり向こう見ずな勇気を認められて、
どんどん不良化が加速していくのだが、その
辺の流れも自然というか、ドライブ感があっ
てよかった。まあなにより、短い(85分)の
がいいね。

                                   1.9(土) 早稲田松竹




2021年1月23日土曜日

KIDS/キッズ

 
☆☆☆★    ラリー・クラーク     1995年

蓮實重彥がこないだの著書(『見るレッスン』)
の中で「映画90分説」を唱えていて、それには
私も賛成である。曰く、何を見せ、何を見せな
いかを心得ている監督は90分で過不足なく優れ
た映画を撮ることができる。

それを読んで間もない時期に早稲田松竹が90分
以内の映画を2本立てにしていたもんだから、
また観に行ってしまった。

1本目は『KIDS』。
写真家のラリー・クラークが無軌道な若者たち
の生態を描いた問題作。たった1度のセックス
でHIVポジティブと診断された少女が、その相
手を探して街を歩き回る。美化されていない剝
き出しの"性"が観る者にショックを与える映画
であった。

                                      1.9(土) 早稲田松竹




2021年1月20日水曜日

戸田家の兄妹

 
☆☆☆    小津安二郎   1941年

2本目は戦中のトーキー。
といっても音声はぼこぼこノイズだらけで、
半分ぐらいしか聞き取れない。そこは前後
の文脈と画面から推測して補うしかないの
だが、そうなるとサイレントとあまり変わ
らないような気もしてくる。

戸田家は裕福な上流家庭だが、当主の死に
より没落が始まっている。手始めに家を売
ることになり、老いた母は長男の家で暮ら
すことになるが、嫁と折り合いが悪く、長
女の家にうつる。しかしそこでも邪魔にさ
れ、とうとう鵠沼の放置してあった古い別
荘に…。「老いた親をたらい回しにする」
というのはのちの『東京物語』を思わせる。
結局、仕事で「天津」に行っていた次男の
佐分利信が戻ってきて、不実なきょうだい
たちを諫めて母親と妹を天津に連れていく
というのがクライマックスの痛快なシーン
となっているが、現代の感覚からすると、
佐分利信もだいぶ強引なことを言っている
ような気もする。

                             1.7(木) 早稲田松竹




2021年1月18日月曜日

東京の合唱

 
☆☆☆   小津安二郎   1931年

蓮實重彥がしきりに小津のサイレント時代の
すばらしさを語るもんだから、ちょうどやっ
ていた早稲田松竹にて、小津の2本立て。

1本目は戦前のサイレント。サイレントといっ
ても音楽が付けてあるものしか観たことがな
かったが、これはほんとうに何も音がない無
音。劇場が100分もずっと静まりかえってい
るのが不思議な感じだった。蓮實氏のよくい
う「スクリーンと向き合う」とはこういうこ
とか。

上司にたてついて会社をクビになった男が、
職を求めて奔走するも恐慌のおり、望むよう
な職にはありつけない。最後は再起をかけて
昔の恩師が始めたカレー屋「カロリー軒」を
手伝うことになるという話で、愉快な話でな
いわりには、全体的な調子は明るい。それは
多分に芝居、そして演出のなせる技であろう。
まだ小さい長女を演じているのは当時6歳の
高峰秀子(画像いちばん左)。前歯がなくて
かわいい。

                                1.7(木) 早稲田松竹




2021年1月16日土曜日

巴里の屋根の下

 
☆☆★★★ ルネ・クレール  1930年

トーキーの黎明期とのことで、なるほど
半分サイレント映画のような作りである。
いかにも過渡期、といった感じで、こう
言っちゃ悪いがいま観ると中途半端にみ
える。

パリの市井のひとびとを描いた心温まる
作品とのことだが、基本的にはヒロイン
であるポーラをめぐる男たちの争いであ
る。だが、ポーラの性格に難がありすぎ
る。あっちにふらふらこっちにふらふら
で、主人公が愛想を尽かすより前に観客
が愛想を尽かしてしまうのではないか。

                       1.6(水) BSプレミアム




2021年1月14日木曜日

読書①


『君たちはどう生きるか』
吉野源三郎 著   岩波文庫

日中戦争につながる軍事的緊張が高まってい
た1937年、『日本少国民文庫』の「倫理」
を扱う1冊として、山本有三の代わりに吉野
源三郎が執筆したという本書。私はてっきり
内容が難しいからしょうもないマンガ版が出
回っているのかと思っていたが、読んでみる
とそんなことはなくて、昭和初期の風俗や考
え方の現代との違いはあれど、とても読みや
すい。

幼くして父を亡くした中学生の「コペル君」
と、彼の人間的な成長を温かく見守る「お母
さん」「叔父さん」とのやりとり、そして叔
父さんがつけている「ノート」が章の終わり
にはさみ込まれる構成となっている。
巻末には丸山眞男による「『君たちはどう生
きるか』をめぐる回想」が付戴されていおり、
当の中高生読者には要らない部分かもしれな
いが、ある程度の大人が読むに際してはこち
らの方を読むために本書がある、という側面
も半分くらいはあるのではないか。










『見るレッスン 映画史特別講義
蓮實重彥 著   光文社新書

あまり好きになれない批評家だし、映画の好
みも全然違うと分かっていながらも、やはり
最近の映画について何を言っているかは気に
なる。絶賛されている映画は観たくなるし、
好きな監督がくそみそにけなされると「けっ」
と思いながらも、ふと冷静にその監督の作品
群を思い浮かべてしまう。
「新しい映画に驚きたい」「最前線に触れて
いたい」という思いは、御年83歳になっても
まったく衰えを知らず、本書で切り捨てられ
ている面々には山戸結希やソフィア・コッポ
ラや西川美和やスコセッシなど、私の少なか
らず評価する監督も多く含まれているが、あ
きらかに蓮實氏の方が私よりも多く観ている
ので、こういう時は本数がモノをいうという
面も残念ながらある。

近年のハリウッドではデヴィッド・ロウリー
がいたくお気に入りのようで、何度も何度も
執拗に称賛されている。国内だと小森はるか
と小田香、三宅唱がお好きらしい。私はこの
中だと『きみの鳥はうたえる』(三宅唱)1本
のみかな…。

あとがきで、これまで新書を出していなかっ
た理由を「大学院時代にふと買ってしまった
丸山真男の『日本の思想』という短い書物の
あまりの趣味の悪さに嫌気がさしたことが、
トラウマになっていたのかもしれません」な
どと相変わらずの憎まれ口を忘れずに叩いて
いたので、あえて『君たちはどう生きるか』
と並べてみました。さぞかし嫌がるだろうと
思いまして。




2021年1月12日火曜日

ボウリング・フォー・コロンバイン

 
☆☆☆★★  マイケル・ムーア  2003年

全米を震撼させたコロンバイン高校銃乱射事
件に衝撃を受けたマイケル・ムーアが、突撃
インタビューと多量の皮肉でもってアメリカ
銃社会と、それを容認する為政者たちの矛盾
を斬りまくる。
自分の高校で殺戮をおこなった2人の高校生
は、その朝ボウリングを2ゲーム楽しんだあ
と、武装して高校に向かっていた…。校内カ
メラの映像と通報の音声データに戦慄する。

NRAのトップであるチャールトン・ヘストン
へのインタビューがクライマックスなのだが、
機嫌を悪くして去っていくヘストンと、諦め
ずに質問を続けるマイケル・ムーアのカット
が割れていたのが気になった。前後の映像か
らしてカメラ2台ということはなかろうから、
ヘストンが去ったあとにムーア側を撮り直し
たということか。

                              1.5(火) BSプレミアム




2021年1月10日日曜日

僕はイエス様が嫌い

 
☆☆☆★   奥山大史    2019年

深夜とはいえ地上波で放映されていたのは、
どういう風の吹き回しなのか。

家庭の事情で雪深い長野のミッション系の小
学校に転校することになった主人公のユラ。
お祈りの時間が普通にあって何を言えばいい
のかも分からず戸惑う毎日だが、ある日、ミ
ニサイズのキリスト(チャド・マレーン)が
ユラの前に現れる。「ともだちが欲しい」と
お願いするとほんとうにカズマというともだ
ちができ、サッカーしたり別荘に行ったり、
仲良く過ごすのだが…。

大学在学中に撮った作品とのことだが、雪の
白さが印象的で、透明感のある映像がよかっ
た。ここというカットでの長いトラックも。
ラストのドローンカットはちょっと狙いすぎ
のような気もしたが…。

                                  1.4(月) フジテレビ




2021年1月7日木曜日

天気の子

 
☆☆☆★   新海誠    2019年

今年の映画はじめは、地上波初放送の大ヒッ
ト作。公開時に観たひとも多いだろう。そし
て観る前からすでに「愛にでーきるー」の歌
にはとっくに飽きているという特殊な状態。

天気を自由に操れる少女、というイメージが
なかなか良い。実写ではどうにもならんもの
の最たるものが天気である。アニメで扱うの
は良い考えかもしれない。細部に気になる点
は幾つもあったが、少なくとも『君の名は。』
より楽しんで観ることができた。
1つは終盤、線路を走って逃亡の挙句に帆高が
たどり着いたあの代々木の雑居ビルに、須賀
が現れた理由がよく分からなかった。あいつ
さえ来なければあんな面倒なことになってな
いのでは。ついでにもう1つ言うと、警察署を
脱走した時にちょうどあの女の子がバイクで
通りかかるってそりゃ無いよ。ご都合主義が
過ぎる。

しかし美少女ひとりと引き換えに3年間(そし
てこれからも)雨が降り続くとなると、代償
があまりにも大きいな、と思ってしまう。
だって野菜とか屋外では育てられなくなるし、
浴室乾燥機ない家だと洗濯物だって乾かない
よ。ってこんな与太話はもう公開時にとっく
にされていると思うけど。

                                   1.4(月) テレビ朝日




2021年1月5日火曜日

テレビドラマ2020年

 
観たものを羅列……

(連続ドラマ)
知らなくていいコト
ペンション 恋は桃色
コタキ兄弟の四苦八苦
きょうの猫村さん
MIU404
路 台湾エクスプレス
天使にリクエストを
光秀のスマホ
共演NG
未来少年コナン(デジタルリマスター版)
最高の離婚(再放送)

(単発ドラマ)
あしたの家族
横溝正史短篇集
「貸しボート十三号」「華やかな獣」「犬神家の一族」
こんな時だから、新作ドラマ作ってみました
「心はホノルル彼にはピーナッツバター」「さよならMyWay!!!」「転・コウ・生」
Living
ピンぼけの家族
金魚姫
盲亀浮木 ~人生に起こる小さな奇跡~
ゴールド!
未解決事件File.8 JFK暗殺
ホーム・ノット・アローン
スイッチ
リモートで殺される
太陽の子
JOKE~2022 パニック配信!
これっきりサマー
少年寅次郎スペシャル
こもりびと
うつ病九段
天城越え(再放送)
帽子(再放送)

【途中リタイア】
ディア・ペイシェント
贋作 男はつらいよ
捨ててよ、安達さん


では授賞に移ります。


グランプリ
「MIU404」

敢闘賞
「共演NG」

技能賞
「コタキ兄弟の四苦八苦」「スイッチ」


NHKのドラマばかり観ているのに、すべて
民放のドラマとはこれいかに。
去年はすっかり野木亜紀子の術中にはまっ
てしまった感じ。MIU404の3話で、岡崎
体育のスタンガンであー、やられるーっと
いうタイミングで「感電」が流れた瞬間の
「してやられた」感は忘れられない。

わたし『キレイ』を観て以来、橋本じゅん
が好きなんですよね。MIUも好演していた
が、「共演NG」でも良い味だしてた。
「コタキ兄弟」観てるとだんだん芳根京子
が好きになってくる。コメディもいけます
よ、このコ。

「スイッチ」は坂元裕二×阿部サダヲ×松
たか子で見事。「最高の離婚」でもJUDY
AND MARY "クラシック"を使っていたが、
今回は"LOVER SOUL"を使用。坂元裕二、
どうやらジュディマリが好きらしい。

2021年1月3日日曜日

ベストテン<旧作>

 
 1.  来る                             中島哲也  2018年
 2.  イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ バンクシー 2011年
 3.  シンドラーのリスト  S. スピルバーグ 1993年
 4.  県警対組織暴力              深作欣二     1975年
 5.  ニノチカ                       E. ルビッチ   1939年
 6.  情婦                                B. ワイルダー 1957年
 7.  ライムライト           C. チャップリン 1952年
 8.  バンコクナイツ             富田克也     2017年
 9.  さらば、わが愛/覇王別姫   陳凱歌      1993年
10.  凶悪                                   白石和彌    2013年
次点.  Wの悲劇                      澤井信一郎    1984年

<講評>
年初は順調に名画座にも行っていたが、3月
以降はほぼすべて家のテレビで観たことに
なる。
上記10本(+1本)をメディア別にすると、
BSプレミアム6本、名画座1本、Amazon
プライム3本、サンクスシアター1本。1位と
2位が両方ともAmazonプライムという結果
に端的に表れているように、配信で新しめ
の旧作をよく観た。そしておもしろい作品が
多かった。
『来る』はなんといっても観ていて楽しかっ
た。仲野太賀の理不尽な死に方とか、なかな
か忘れられない。最後のお祭り騒ぎのカオス
は、吉田大八も『羊の木』でこういうのを目
指したかもしれないけど、この爽快な突き抜
け方にはまったく及ばない。中島哲也の底力
を観た思いがした。
引きこもり期間に観た『ニノチカ』『情婦』
『ライムライト』など、60年以上も前の名作
のおもしろさにも瞠目させられた。

2021年1月1日金曜日

ベストテン<新作>

 
賀正。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いちおう新作も29本観たということで、去年
までの5本から増量して10本選ばせていただ
きました。


 1.  パラサイト 半地下の家族      ポン・ジュノ
 2.  テネット             クリストファー・ノーラン
 3.  ラストレター                                岩井俊二
 4.  ジョジョ・ラビット     タイカ・ワイティティ
 5.  男はつらいよ お帰り 寅さん    山田洋次
 6.  劇場                                                     行定勲
 7.  はりぼて                五百旗頭幸男 砂沢智史
 8.  スパイの妻                                     黒沢清
 9.  はちどり                                     キム・ボラ
10.  僕は猟師になった                      川原愛子 

<講評>
1位のパラサイトはもうアカデミー作品賞はじ
め、じゅうぶん評価されていますが、それで
もやはり、娯楽性と社会性をあれだけうまく
融合した映画はいくらでも評価されていいん
じゃないでしょうか。しかも長時間労働に頼
らず撮ったというんだから恐れ入る。
対するテネットは、「どうしてそこまで複雑
にしなきゃいけないの」と観客を置いてきぼ
りにする容赦のない難解さに感服いたしまし
た。
テネット以外の上位5作は、いずれも2月上旬
までに観て素晴らしい映画だと思い、このペ
ースで良作が公開されていったら今年はたい
へんだなこりゃあ、と思っていた。まさか3
か月近くも映画館に行けなくなるとはね…。
家でAmazonプライムで映画観て、なんだー
もうこれで良いじゃん、となったかというと、
私の場合まったくそうはならず。リモート撮
影による映画制作の試みも果敢に行われてい
たが、2本観た時点で早々に代わり映えしな
い画面に飽きて、やはり心は再開された映画
館の暗闇へと向かっていった。そんな微妙な
時期に、劇場と配信で同時に公開した『劇場』
が心に残る作品となった。前作がいまいちだ
った我らが黒沢清も『スパイの妻』では弟子
の持ってきた脚本で好きなように撮っている
感じで、とても「らしさ」が出ていたと思う。


<観た新作映画>
男はつらいよ お帰り寅さん、パラサイト 半地下の家族、ラストレター、リチャード・ジュエル、さよならテレビ、ロマンスドール、ジョジョ・ラビット、カメラを止めるな! リモート大作戦!、きょうのできごと a day in the home、デッド・ドント・ダイ、8日で死んだ怪獣の12日の物語、ペイン・アンド・グローリー、ジョン・F・ドノヴァンの死と生、劇場、8日で死んだ怪獣の12日の物語 ―劇場版―、僕は猟師になった、はりぼて、ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー、Red、チィファの手紙、ようこそ映画音響の世界へ、テネット、スパイの妻、空に住む、星の子、はちどり、レイニーデイ・イン・ニューヨーク、泣く子はいねぇが、パリのどこかで、あなたと(29本)