2021年1月1日金曜日

ベストテン<新作>

 
賀正。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いちおう新作も29本観たということで、去年
までの5本から増量して10本選ばせていただ
きました。


 1.  パラサイト 半地下の家族      ポン・ジュノ
 2.  テネット             クリストファー・ノーラン
 3.  ラストレター                                岩井俊二
 4.  ジョジョ・ラビット     タイカ・ワイティティ
 5.  男はつらいよ お帰り 寅さん    山田洋次
 6.  劇場                                                     行定勲
 7.  はりぼて                五百旗頭幸男 砂沢智史
 8.  スパイの妻                                     黒沢清
 9.  はちどり                                     キム・ボラ
10.  僕は猟師になった                      川原愛子 

<講評>
1位のパラサイトはもうアカデミー作品賞はじ
め、じゅうぶん評価されていますが、それで
もやはり、娯楽性と社会性をあれだけうまく
融合した映画はいくらでも評価されていいん
じゃないでしょうか。しかも長時間労働に頼
らず撮ったというんだから恐れ入る。
対するテネットは、「どうしてそこまで複雑
にしなきゃいけないの」と観客を置いてきぼ
りにする容赦のない難解さに感服いたしまし
た。
テネット以外の上位5作は、いずれも2月上旬
までに観て素晴らしい映画だと思い、このペ
ースで良作が公開されていったら今年はたい
へんだなこりゃあ、と思っていた。まさか3
か月近くも映画館に行けなくなるとはね…。
家でAmazonプライムで映画観て、なんだー
もうこれで良いじゃん、となったかというと、
私の場合まったくそうはならず。リモート撮
影による映画制作の試みも果敢に行われてい
たが、2本観た時点で早々に代わり映えしな
い画面に飽きて、やはり心は再開された映画
館の暗闇へと向かっていった。そんな微妙な
時期に、劇場と配信で同時に公開した『劇場』
が心に残る作品となった。前作がいまいちだ
った我らが黒沢清も『スパイの妻』では弟子
の持ってきた脚本で好きなように撮っている
感じで、とても「らしさ」が出ていたと思う。


<観た新作映画>
男はつらいよ お帰り寅さん、パラサイト 半地下の家族、ラストレター、リチャード・ジュエル、さよならテレビ、ロマンスドール、ジョジョ・ラビット、カメラを止めるな! リモート大作戦!、きょうのできごと a day in the home、デッド・ドント・ダイ、8日で死んだ怪獣の12日の物語、ペイン・アンド・グローリー、ジョン・F・ドノヴァンの死と生、劇場、8日で死んだ怪獣の12日の物語 ―劇場版―、僕は猟師になった、はりぼて、ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー、Red、チィファの手紙、ようこそ映画音響の世界へ、テネット、スパイの妻、空に住む、星の子、はちどり、レイニーデイ・イン・ニューヨーク、泣く子はいねぇが、パリのどこかで、あなたと(29本)

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