2018年1月23日火曜日

【落語】 立川談春

また談春の落語を聴いてきました。
今回は
「六尺棒」
「藪入り」
「包丁」
の三つ。

最初はちょっと音量が低いかな、と思うが、噺に入ると
まったく気にならない。和語のひびきが美しく、こうい
う言葉を自在に操れたらなぁ、とうらやましく思う。
談志は「落語には江戸の風が吹いてなきゃいけねぇ」と
言ったというが、わたしは三つの噺からしっかりと江戸
の風を感じましたよ! 「包丁」の鰻屋の描写には思わ
ず腹が鳴りそうであった。

                           1.11(木) 紀伊國屋サザンシアター


2018年1月15日月曜日

勝手にふるえてろ


☆☆☆★★★     大九明子    2018年

今年の映画始め。
厳密には2017年公開だが、12月の最終週の公開
だったので、今年の作品として扱うことにする。

全然知らない監督だったので、知人の「おもしろ
かった!」だけを頼りに観に行ったのだが、いき
なりの傑作に驚く。長篇映画は5作目だというが、
松岡茉優をうまくのせて最良の芝居を引き出して
いる印象。演出にきちんと応える松岡と黒猫チェ
ルシーも二人してなかなか素晴らしく、おおいに
笑わせてもらった。松岡茉優は真剣に怒ってもど
こか愛嬌があるからおもしろい。
タモリ倶楽部のくだりは原作にもあるんだろうか。

『恋するマドリ』って映画、あったね。あと谷村
美月の主演映画(『東京無印女子物語』)も撮っ
ているのか。これはさかのぼって観る必要があり
そうだ。百田尚樹の小説を映画化しているのは大
減点だが、まあ観なければいいはなしだ。

                                      1.4(木) シネマカリテ


2018年1月7日日曜日

読書①


『愛に乱暴』
吉田修一 著  新潮文庫

年末年始でさらっと読むことができる分量が
ちょうどよし。読みやすいし、次が気になる。
「次が気になる」ような本をあまり読まない
ので、ひさびさに味わう感覚だった。

どんな話かと問われれば、まあ「不倫のはな
し」と言うのがいちばんざっくりとこの小説
を表すことができるだろうか。夫が不倫して
いることに勘づき始める女性が主人公である。
女性の日記とおぼしき文章が章の前後に挟み
こまれるが、これがとても重要な役目を担う。

先日「ネコメンタリー」という番組で吉田修
一と2匹の猫との暮らしぶりが紹介されてい
たが、猫の可愛さもさることながら、それ以
上に部屋のスタイリッシュさに目を奪われた。
吉田修一のあの見方によってはフランス人の
ような風貌もあいまって、もうわたしの中で
はカッコいい作家の堂々1位である。



2018年1月5日金曜日

テレビドラマ 2017年


観たものを羅列……

(連続ドラマ)
カルテット
火花
山田孝之のカンヌ映画祭
ひよっこ
新世紀エヴァンゲリオン(再放送)
空想大河ドラマ 小田信夫
悦ちゃん
大江戸ロボコン
植木等とのぼせもん
監獄のお姫さま

(単発ドラマ)
ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編
朗読屋
千住クレイジーボーイズ
GO! GO! フィルムタウン
眩 ~北斎の娘~
龍馬 最後の30日
返還交渉人 -いつか、沖縄を取り戻す-
許さないという暴力について考えろ
ちょい☆ドラ2017〜人生でエモいことは10分で起こる〜

(途中リタイヤ) 3話以上観たけどやめたもの
おんな城主直虎
4号警備
僕たちがやりました 
東京タラレバ娘
やすらぎの郷
ハロー張りネズミ
べっぴんさん
わろてんか

というわけで、9割方NHKのドラマですが。異常ですよね。
1話観てやめたものは(途中リタイヤ)にも入っていない
ので、箸にも棒にも掛からん民放ドラマは名前すら挙がら
ないのも一因かと思われます。


グランプリ
「カルテット」

敢闘賞
「火花」「眩 ~北斎の娘~」

技能賞
「悦ちゃん」

かなー。まあ「カルテット」の年として記憶されますよね、
2017年は。

<1/12追記>
「監獄のお姫さま」を忘れてました。
でも3賞には影響なし。もちろんおもしろかったが。

2018年1月2日火曜日

ベスト5 <旧作>


つづいて旧作。


1. カラーパープル   S.スピルバーグ  1985年

2. 仁義なき戦い 頂上作戦  深作欣二  1974年

3. 8人の女たち      F.オゾン    2002年

4. いとこ同志     C.シャブロル   1959年

5. 裸足の季節   D.G.エルギュヴェン  2016年

次点. ロスト・イン・トランスレーション S.コッポラ 2004年


<講評>
年末になって観た映画が大半を占めるという、なかなか
妙な結果になった。旧作なので、単にわたしが観たタイ
ミングが年末だったというだけなのだが。
どれも印象深い映画が並んでいる。今年もBSプレミアム
のセレクトは洋画に関して良いところを突いてきていて、
TSUTAYAで借りる必要をまったく感じなかった。

「仁義なき戦い 頂上作戦」は新・文芸坐、「裸足の季
節」は目黒シネマで。「8人の女たち」はDVDで観た。
あとはBSプレミアム。

2018年1月1日月曜日

ベスト5 <新作>


賀正。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はベスト5です。コメントは省略。


1. 散歩する侵略者     黒沢清

2. 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール 大根仁

3. 美しい星      吉田大八

4. 人生フルーツ      伏原健之

5. アウトレイジ 最終章  北野武

次点. お嬢さん     パク・チャヌク


<講評>
おれを1位にしてくれ、だっておもしろかっただろっ! と
「シン・ゴジラ」が、「オーバー・フェンス」が、「永い
言い訳」が切々と訴えかけてくるようだった2016年から一
転、去年は無風というか盛り上がらないというか…。もち
ろん、わたしが観るべき映画を観ていない可能性も大いに
あるだろうことは自覚している。でもそれにしても、であ
る。たとえば一昨年6位にした「オーバー・フェンス」が
もし去年公開だったら、間違いなく1位にしたと思う。そ
ういう年でしたねー。

<観た新作映画>
牝猫たち、沈黙 -サイレンス-、アンチポルノ、愚行録、人生フルーツ、お嬢さん、夜空はいつでも最高密度の青色だ、メッセージ、美しい星、獣道、たかが世界の終わり、打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?、ダンケルク、三度目の殺人、奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール、パターソン、ナラタージュ、散歩する侵略者、アウトレイジ 最終章、予兆 散歩する侵略者 劇場版、花筐(21本)

2017年12月31日日曜日

花筐


☆☆☆★★   大林宣彦   2017年

『グランド・マスター』がカンフーによる映像
絵巻物ならこちらは何だろうか。そう思ってい
たらモルモット吉田氏の評言に「デジタル紙芝
居」とあり、なるほどあの横ワイプは紙芝居の
紙のスライドだったのかと得心したのであった。

唐津を舞台にした極彩色の曼荼羅のようなフィ
ルムである。反復される赤のイメージ、奇妙な
ズームイン、色も素人がいじったような気持ち
の悪い色だし、CGも違和感満載でおかしい。
しかしこの圧倒的な熱量はなんだろう。
窪塚俊介、満島真之介、長塚圭史、いずれもよ
かった。特に蛇のような気味の悪い男を演じさ
せたら右に出る者はいない長塚圭史が最高。

                            12.26(火) 有楽町スバル座







<ツイート>
本年の営業はこれにて終了。
80本を目標として映画を観てきましたが、65本
という不本意な結果に終わりました。BSではそ
こそこ観ているので、もっと映画館に足を運ば
なければ。新作の鑑賞が21本というのはあまり
に少ない。来年は立てなおしを図りたいと思い
ます。では失敬。