☆☆☆★★ 石井聰亙 1984年
郊外に念願のマイホームを手に入れた男(小林
克也)。ローン返済のためモーレツ社員として
働きまくる決意を新たにするが、転がり込んで
きた父親(植木等)の行動をきっかけに、徐々
に歯車が狂い始める。家にシロアリがいると思
い込んだり、父親の部屋を地下に造ろうとした
り…。ついに男は夜中に家族を集め、宣言する
のであった。「おまえたちはみんな病気だ」。
歯切れのいい編集とはちゃめちゃな脚本で、ブ
ラックユーモアに満ちた爽快作、といった仕上
がりになっている。植木等が出演していること
が、映画の格をひとつ上げた。ただのゲテモノ
映画ではない。長男役の有薗芳記もなかなか良
い。長女役は当時13歳の工藤夕貴。
そしてカメラはたむらまさき。第二撮影のクレ
ジットで篠田昇も参加しているようだ。
2.6(木) 新・文芸坐
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