2021年1月16日土曜日

巴里の屋根の下

 
☆☆★★★ ルネ・クレール  1930年

トーキーの黎明期とのことで、なるほど
半分サイレント映画のような作りである。
いかにも過渡期、といった感じで、こう
言っちゃ悪いがいま観ると中途半端にみ
える。

パリの市井のひとびとを描いた心温まる
作品とのことだが、基本的にはヒロイン
であるポーラをめぐる男たちの争いであ
る。だが、ポーラの性格に難がありすぎ
る。あっちにふらふらこっちにふらふら
で、主人公が愛想を尽かすより前に観客
が愛想を尽かしてしまうのではないか。

                       1.6(水) BSプレミアム




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