2021年1月23日土曜日

KIDS/キッズ

 
☆☆☆★    ラリー・クラーク     1995年

蓮實重彥がこないだの著書(『見るレッスン』)
の中で「映画90分説」を唱えていて、それには
私も賛成である。曰く、何を見せ、何を見せな
いかを心得ている監督は90分で過不足なく優れ
た映画を撮ることができる。

それを読んで間もない時期に早稲田松竹が90分
以内の映画を2本立てにしていたもんだから、
また観に行ってしまった。

1本目は『KIDS』。
写真家のラリー・クラークが無軌道な若者たち
の生態を描いた問題作。たった1度のセックス
でHIVポジティブと診断された少女が、その相
手を探して街を歩き回る。美化されていない剝
き出しの"性"が観る者にショックを与える映画
であった。

                                      1.9(土) 早稲田松竹




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