2025年7月19日土曜日

【LIVE!】 ハンバート ハンバート

 
  TOUR 2025『寝ても覚めても』

 1. 一瞬の奇跡
 2. ある日の来客
 3. わたしは空っぽ
 4. 恋はこりごり
 5. 恋はいつでもいたいもの
 6. まなざし
 7. おうちに帰りたい
 8. あの日のままのぼくら
 9. 君を見つけた日
10. 寝ても覚めても
11. おなじ話
12. ふたつの星
13. 夜の火
14. In The Dark
15. ノアの方舟
16. トンネル
17. 虎
18. それでもともに歩いていく
19. 国語
20. メッセージ

<Encore>
1. うちのお母さん
2. ぼくのお日さま

                         4.11(金) LINE CUBE SHIBUYA


「寝ても覚めても」ツアーの追加公演にして
最終日。バンド編成と2人だけの日があった
ツアーだが、この日は2人だけ。
新しいアルバム"カーニバルの夢"は、初めて
聴くのになぜか昔から知っている曲のような、
不思議な曲が並んだアルバムだった。
アルバムが良いとツアーも良くなる。親密な
空気の流れる良いライブだった。
ベストアクトは「おうちに帰りたい」。

2025年7月14日月曜日

片思い世界

 
☆☆☆★   土井裕泰    2025年

当然こちらも。坂元裕二ですからね。

全員が朝ドラの主役を経験済みの三姉妹、
広瀬すず・杉咲花・清原果耶。三人がただ
きゃーきゃー言ってるだけで幸福な気持ち
になる。いちばん良かったのは…役柄もあ
るけど、杉咲花だった。
広瀬すずは近頃「受け」の芝居が多いよう
に思うが、どうしてもあの幼い顔で受けの
芝居をされると、若干こざかしい感じが出
てしまうのが否めない。

かと思えば横浜流星も小野花梨も出ていて、
よくまあ売れっ子をこんなに集められたと
感心するのだが、伊島空という役者がなか
なか強い印象を残した。感情を欠いたよう
なあの表情が忘れられない。

          4.8(火) ヒューマントラストシネマ渋谷



2025年7月8日火曜日

1ST KISS


☆☆☆★★   塚原あゆ子   2025年

えーもしもし、いつの話ですか?
と言われそうだが、3月に観た映画のことを
今さら書いています。

坂元裕二の脚本。おもしろかったです。
「私がタイムリープものを書くならこうです」
というのをしっかりと提示してきて、それ
がしっかりおもしろいのだから、やはりた
いしたものです。
最近Eテレの「マチスコープ」という番組で
見た上下に2つ出口があるトンネルと、これ
また最近行った上野の科学博物館にあるティ
ラノサウルスの骨の展示の辺りでデートし
ているカットがあったのが「お!」となり
ました。松たか子は笑わせてくれますな。

                                 3.23(日) TOHOシネマズ日比谷



2025年5月6日火曜日

ゆきてかへらぬ

 
☆☆☆★       根岸吉太郎        2025年

長谷川泰子という人物はどういうひとだったの
か、以前から興味はあった。なにせ中原中也を
捨てて小林秀雄のもとに走ったのだから、この
事実ひとつだけをとっても相当なものだ。
根岸吉太郎がとりつかれた田中陽造の脚本が、
この人物を魅力的に描いていたかというと、神
経症の描写も含めて、私には苦手な描き方だっ
たというしかない。
広瀬すずが演じることで、中盤までのもつれた
恋愛関係に関してはプラスだったと思う。ただ、
今の時代では考えられないほど身勝手な男たち
の振る舞いに神経が参っていく段階になると、
「耐え忍ぶ」ような描写がどうも似合わないの
は否めない。神経症になる前に、さっさと男を
捨てそうな感じがするというか・・・。

木戸大聖の芝居は、最初に見たときは「下手か
も・・・」と嫌な予感がしたが、だんだんしっ
くりなじんできたというか、なかなか良かった
と思う。終盤、赤ん坊の乗っていない乳母車を
押す中原の姿は痛々しくて胸が詰まった。
岡田将生はいつも通りの奥ゆきの無い感じだっ
たが、まあエキセントリックで攻撃的な中原に
比べると、小林秀雄のパーソナリティを感じさ
せるエピソードが非常に少ない脚本だったので
仕方ないかもしれない。「らしい」描写は、論
文の懸賞で「一等は俺に決まってる」と言い放
つ場面ぐらいしか無かったように思う。

                          3.3(月)  TOHOシネマズ池袋




2025年4月22日火曜日

【LIVE!】 スガシカオ

 
  Shikao & The Family Sugar TOUR 〜Acoustic Soul〜

<セルフオープニングアクト>

 1. 仰げば尊し
 2. アシメントリー
 3. そろそろいかなくちゃ
 4. 3月9日(Cover)
 5. ヒットチャートをかけぬけろ
 6. 愛について

<本編>

 1. 8月のセレナーデ
 2. 見る前に跳べ.com
 3. 黄金の月
 4. ゼロジュウ
 5. 日曜日の午後
 6. 発芽
 7. AFFAIR
 8. あなたへの手紙
 9. Soul Music
10. ぬれた靴
11. 310
12. サービス・クーポン
13. Loveless
14. ヤグルトさんの唄
15. 6月9日
16. Let's get it on
17. ストーリー
18. 午後のパレード
19. SWEET BABY

<Encore>

 1. Progress
 2. 君が好きです
 3. 情熱と人生の間〜このところちょっと
 
                 2.26(水) LINE CUBE SHIBUYA

 
(オープニングアクトあり)と書いてあった
ので、知らない若いバンドでも30分ぐらい
聞かされるのかと思ったら、スガシカオ本人
が出て来てギター1本で6曲も弾き語り。
発声練習代わりだったが(まだガラガラだっ
た)、こういうのは良いですね。しかも「愛
について」が早くも聞けてしまった・・・。

かつてスガシカオのバックバンドだった
“The Family Sugar”が15年ぶりに復活! と
いうことで、選曲も含めて再結成ツアーの感
じが濃厚。もちろん昔のバンドがとても好き
だったのでうれしい。特に沼澤尚のドラムが
好きで、この日も堪能した。バスドラは重い
のに、スネアとタムは軽快で、アッサリ系。
その音色がなんとも絶妙である。

どうしても身体が反応するのは、大学生の頃
に聞いていた曲ということになる。もう反射
なのでしょうがない。「日曜日の午後」のギ
ターイントロ、「AFFAIR」のシンセのフレー
ズ、なかなかたまらんものがある。
ベストアクトは「ぬれた靴」。

2025年4月6日日曜日

どうすればよかったか

 
☆☆☆★    藤野知明   2025年

「どうすればよかったか」という問いは、藤野
自身への問いであり、観ている私たちにも突き
付けられる問いでもある。
「親である私がいちばん娘のことを分かってい
る」「いちばん娘のためになることをやってい
る」という思い込みが、時に目を曇らせ、判断
を誤らせる。しかしそう思いたい気持ちも分か
る。

衝撃的な映像が撮れているのだが、冒頭のすさ
まじい音声に勝るものがなく、別に衝撃度を競
うわけではないことは分かっているけれど、ど
うも構成ミスという感じが否めない。

ひとつまったく本質的ではないところだが、お
姉さんのまくしたてる時の喋り方が、大泉洋が
マネをする「いとこのみっちゃん」に心なしか
似ていた・・・。北海道弁というのもある。

                              2.22(土) シネマ・ロサ




2025年3月27日木曜日

 
☆☆☆★★★  吉田大八  2025年

長塚京三。79歳にして堂々の主演である。
瀧内公美。だんだん「替えの利かない女優」に
なり始めた。オファーが絶えないのも頷ける。

筒井康隆の短篇小説をもとに、映画にしか描け
ないものを現出させていると思う。すばらしい
映画だった。

                              2.11(火) テアトル新宿