2009年以前の映画でランキング。
1. ソナチネ
☆☆☆☆ 北野武 1993年
今年、最も幸福な100分。完璧。スクリーンで観れる機会が
あれば、ぜひ観たい。
2. 仁義なき戦い
☆☆☆☆ 深作欣二 1973年
男の美学、ヤクザの美学が詰め込まれた映画。そんなもの
が好きだとは自分でも知らなかった。
3. あの夏、いちばん静かな海。
☆☆☆★★★ 北野武 1991年
永遠に続いて欲しいとさえ思った100分。これもスクリーンで
観たい。
4. サッド・ヴァケイション
☆☆☆★★★ 青山真治 2007年
愛憎なかばする青山真治だが、これは傑作。浅野忠信の
凄みが遺憾なく発揮されている。
5. 瀬戸内少年野球団
☆☆☆★★★ 篠田正浩 1984年
面白いと思ったことがない篠田正浩だったけど、この映画は
最高だった。なんだ、ちゃんと撮れるじゃん(上から目線)。
6. 母べえ
☆☆☆★★★ 山田洋次 2007年
おれにも檀れいみたいな叔母さんが居たらいいなあ。
ここにも浅野忠信。
7. 黒猫・白猫
☆☆☆★★★ エミール・クストリッツァ 1999年
相変わらずのハイテンション・ムービー。クストリッツァの平均
点の高さにはただただ驚く。
8. 殺人の追憶
☆☆☆★★★ ポン・ジュノ 2003年
こういう、シリアスなんだかふざけてんのかよく分からないのが
韓国映画の魅力のひとつ。
9. 3-4×10月
☆☆☆★★ 北野武 1990年
今年はたけしにやられっぱなしだった。私にとっての「たけし元
年」であります。
10. 俺たちに明日はないッス
☆☆☆★★ タナダユキ 2008年
タナダさん、好きっす。これからも新作観ます。
別枠1. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
☆☆☆★★★ 山中貞雄 1935年
あまりに古いので別枠ということで。しかし、テンポの良さ、編集
の良さは、いまの映画は全然及ばないんじゃないか。
大河内傳次郎って良いよね。
別枠2. チャップリンの独裁者
☆☆☆★★★ チャールズ・チャップリン 1940年
まあ今頃観てなんだおまえって感じですよね。すいません、
他のチャップリンも観ます。
<講評>
ランキングをつけてから、気付いたことがある。
なぜか、旧作ベストテンはすべて、DVDを借りて観たやつか、
BSを録画したやつである。名画座で観た作品はひとつも入っ
て来なかった。この結果はなんとも解せない。なぜなんだ。
私は名画座が好きで、休みの日にはまず、何はともあれ都内
の名画座で何をやってるかを調べたものだが(こちらに来る前
の話ね)。あんなに通った名画座では、ロクな映画を観ずに、
DVDで借りてきた映画を観ては喜んでいたとは…。まあ良い
映画が観られればなんでもいいじゃねーか、という向きもある
だろうけど。なんとも複雑な心境ではある。
そういう2010年でした。おしまい。
0 件のコメント:
コメントを投稿