☆☆☆★★ クリント・イーストウッド 2016年
原題は"Sully"とあって、いったい何のことかと思ったら、当の
機長の愛称だった。
イーストウッドの新作はまさに大人の作劇。全篇にわたって大
人の抑制が効いている。
派手なシーンといえるのは、墜落しそうになる緊迫の機内だけ
である。これを序盤に見せるのか、中盤はたまた終盤までとっ
ておくのか。序盤に見せてしまうと、あとは会話劇のみになり、
かったるいと言われそうである。かといって終盤まで見せない
と、引っぱりすぎの誹りを免れまい。これをイーストウッドはどう
解決したか。見事である。
"誇り"という言葉が胸に残る。小品ながら秀作。
10.13(木) 109シネマズ二子玉川
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