2017年7月18日火曜日

読書⑦


『鷺巣詩郎 執筆録1』
鷺巣詩郎 著  DU BOOKS

私にとって「鷺巣詩郎」といえば「エヴァンゲリオン」
シリーズの劇伴すべてを手がける作曲家、そして長髪
のオッサン、という認識の範囲を出なかったのだが、
雑誌連載をまとめた本書を読むと、ブラック・ミュー
ジックをこよなく愛する氏の姿がよく表れていて、非
常に好感がもてる。そうか、MISIAとかCHEMISTRYも
やっていたのね。
とはいえ、このエッセイから浮かび上がるのは、ザ・作
曲家という感じの、ロンドンとパリと東京を拠点に、殺
人的な移動を繰り返しながら作曲とスタジオ作業に字義
通り明け暮れている毎日である。コンソールやシンクや
コンプの話をプロ中のプロから聞けるのもおもしろい。
「執筆録2」が出たら読もうと思う。









『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
最果タヒ 著   リトルモア

映画を観た帰りに立ち寄った本屋で見かけて、出版社も
知り合いのいるところだし、「応援、応援」とつぶやき
ながら購入。40分もあれば読み終わる詩集である。

詩の良し悪しを語る言葉というのを私はあまり持たない
ので感想は特にないのだが、あえていえば感受性が書か
せている詩という感じ。女性特有の、とか、若い感受性
で、とか、すぐに未映子さんに攻撃されそうな陳腐な言
葉は使いたくないものの、でもこういう詩って都会の本
好きの女子高生っぽい。








<ツイート>
都議選からこちら、週刊誌には堰を切ったように遠慮の
ない政権批判の言葉が並ぶ。私は別に小池百合子に何か
を期待して投票したわけではないけども、
"溜飲がさがる"って、このことだよね。

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