2017年11月15日水曜日

読書⑩


『卵を産めない郭公』
ジョン・ニコルズ 著  村上春樹 訳  新潮文庫

『結婚式のメンバー』もヘンな話ではあったが、この
小説もかなりヘンだ。この2作には、春樹のアメリカ文
学の好みがよく表れているような気がする。2つの小説
に共通するのは、ちょっと変わった女の子が出て来て、
とにかく饒舌である事ない事しゃべりまくるという点だ。
若干『フラニー』に似た雰囲気も感じる。
カレッジを舞台にした一風変わった青春小説。









『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論
鈴木涼美 著   幻冬舎

半分ぐらいはネットで公開されているのを読んでいたが、
お母さんをめぐる章が追記されているのでもちろん購入。
鈴木涼美のお母さんの、AV女優をやった娘への愛憎なか
ばした刺すような言葉がいつも楽しみなのである。

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