2017年11月24日金曜日

ヘッドライト


☆☆☆★   アンリ・ヴェルヌイユ   1955年

先週号の週刊文春で小林信彦が久しぶりに連載を
再開した。慶賀すべきことだ。再開されたコラム
には「約一週間、生きるか死ぬかというところに
いたらしい」とある。脳梗塞の症状が出て緊急搬
送され、生死の境をさまよった由。

さて、本作は小林信彦も評価していた(と思う)
フランス映画。どう評価していたかは覚えていな
いが、少なくともフランソワーズ・アルヌールは
好きだと言っていたはず。

妻子もちのトラック野郎ジャン・ギャバンと、あ
まり理由は分からないが彼に惚れて駆け落ちのよ
うにトラックに飛び乗る女給のフランソワーズ・
アルヌール。いまでいうゲス不倫だが、映画の文
法に従えばこれは「許されぬ恋」そして「メロド
ラマ」ということになる。
ジャン・ギャバンはたしかに渋いが、美人女給が
くらくらするほどかなぁ。

原題は"Des Gens Sans Importance"で、「とる
にたりない人々」といった意味らしい。「ヘッド
ライト」という邦題は、まあ悪くない。

                                      11.15(水) BSプレミアム






0 件のコメント:

コメントを投稿