☆☆☆★★★ クリント・イーストウッド 1995年
ははあ。こういう話だったのか。
子どもの頃、原作小説とこの映画版がずいぶん評判だった
のはなんとなく覚えがある。どうも「不倫」の話らしいというの
も、小学生ながらいちおう聞きかじってはいた。
それから時を経て、私はひょんなことから映画を観るのが好
きになり、イーストウッドの映画を15本ぐらい、不倫が題材の
映画ならたぶん100本以上は観ただろういま、この『マディソン
郡の橋』を、満を持して、独り部屋でじっくりと観たわけである。
不倫だけどピュアな感じがする、というのがこの作品の売りだ
と勝手に解釈すると、イーストウッドとメリル・ストリープの狂お
しい「心の震え」のようなものは、じゅうぶんに伝わってきた。
じっくりと丁寧な演出の賜物である。最後、どしゃ降りの中に
佇むイーストウッドには不覚にもグッときてしまった。
6.1(月) BS朝日
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