『海の向こうで戦争が始まる』
村上龍 著 講談社文庫
シェムリアップのホテルで読み始め、そこで読み終えた。
なかなか快適なリゾートホテルだったもので、読書だって
進みますわ。
「限りなく透明に近いブルー」に続く、2作目の小説である。
研ぎ澄まされた文章感覚による流麗で、きらびやかで、と
きにグロテスクな描写がこれでもかと展開される。ひとつ
の文学的な境地だとは思うけど、「若書き感」に胸焼けが
しないでもない…。
文章は「読ませる」が、まともなストーリーは無きに等しい。
ここから『コインロッカー・ベイビーズ』まではだいぶ大きな
飛躍があるように思うが、次の小説がそれなのである。
おもしろいですなぁ。
『正しい保健体育』
みうらじゅん 著 理論社
まあなんというか、みうらじゅんに興味のないひとには、
なんの意味もない本ではある。みうらじゅんが、高校生
むけに性教育を語っている体で、ふざけまくっている本
である。教科書だと思って買わないようにしてください。
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