2015年10月21日水曜日

バクマン。


☆☆☆★★         大根仁         2015年

「ジャンプ」でアンケート1位を獲る!(そして小松菜奈と結婚
する!)を目標に、高校生マンガ家として全身全霊でマンガ
に取り組むふたりの主人公 (神木隆之介、佐藤健)。
とても「頑張れば報われる」世界ではないわけだが、そこは
「ジャンプ」のモットー「友情・努力・勝利」を物語の展開にも
援用することで、爽やかで正統的な青春映画になっていた。
ベタな展開を微妙にズラしてくるうまさや、「ペン先」に異様な
ほど執着した描写や音響も、面白かった。つい最近「浦沢直
樹の漫勉」(Eテレ)を観ていなければ、この辺の描写はもっ
と新鮮だったと思うが、それは大根仁のせいではない。
主人公を美少女キャラにすげ替えて人気が上昇する、という
のはちょっと安易な気がしたが。

佐藤健が憧れるヒロインは小松菜奈。『渇き。』では、おクスリ
はやるは援交はやるは同級生は死に追い込むわで、悪魔み
たいな女の子だったものだが、一転して声優を目指し頑張る
透明感のある美少女。陰のある笑顔が印象に残る。

エンドロールが凝ってておもしろかったので★半分増量かな。

                                                   10.19(月) TOHOシネマズ渋谷


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