2016年6月4日土曜日

【LIVE!】 小沢健二


"魔法的" Gターr ベasス Dラms キーeyズ


セットリストは書かないが、新曲が半分、おなじみの
曲が半分という構成だった。

新曲がどれも素晴らしい!
曲調はさまざま、歌詞はますます哲学的だったけど、
耳になじみのいい良質なポップスに仕上がっていた。

おなじみの曲のほうは、歌詞に「魔法」という言葉が
使われている曲が優先的に選ばれているようだった。
しかし考えてみればオザケンの歌詞における「魔法」
の使われる頻度というのは、他の歌手に比べてかな
り高い。「恋しくて」や「ある光」にも出て来るから、い
ずれ歌うかなーと思って待っていたけど、結局歌わ
なかった。よく探せばまだまだあるだろう。

わたしは遅れてきたオザケンファンであって、リアル
タイムで聴き始めたのはようやく"eclectic"からであ
る。それはそれは熱心に聴いたものだ。出遅れはし
たけれど、小沢健二(と彼の作る音楽)への愛は、
海よりもまだ深いという自負はあった。
にも関わらず、復活の"ひふみよ"ツアーにも、"東京
の街が奏でる"にも仕事や勤務地の都合で行くことが
できず、絶望のあまり霧多布岬から身を投げようかと
思う日もあったが、なんとか思いとどまり、こうして生
きて動いているオザケンを観ることができた。すべて
をひっくるめて、"魔法的"、ということで、おあとがよ
ろしいようで…。

                                        5.25(水) ZEPP TOKYO


3 件のコメント:

  1. こんばんは

     大賀祐樹といふ人の『希望の思想 プラグマティズム入門』といふ本の冒頭は、オザケンの「天使たちのシーン」について語るところから始まる。その曲を聴いたことがなかつたので、ユーチューブで聴いてみたけど、「懐かしいな」といふ印象を超えなかつた。アマゾンの「買ひ物カゴ」にはその曲が収録されたCDが入つてゐるけれども、それ以上には進まない。
     ユーチューブで見た彼には、あの頃のつるんとした肌はなく、もうだいぶん歳をとつて、やつれた感じがあつた。そんな映像を見たからかもしれないが、才能だけではどうしやうもないところに行き、そこから歩き出した強さは感じた。

     貴君のコンサート感を讀んで、改めて思ひ出したのでした。

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  2. コメントありがたうございます。

    小沢健二の歌、特に"eclectic"よりも前の曲は、
    かなりの部分が引用で出来てゐます。
    ギターリフを一部引用したものから、
    イントロ~Aメロまで全部"いただき"で出来ている
    曲もあり、度合ひはさまざまですが、その手つきの
    鮮やかさには天才を感じます。と同時にそこに、
    「構造だけを借りてきて、別なものを注入する」
    といふ村上春樹の考へ方に共通するものを勝手に
    見出したりしてゐます。

    「天使たちのシーン」はもちろんいちファンである
    私にも大切な曲ですが、復活してからのライブでは
    メロディをだいぶ変えて歌ってゐるやうです。
    いまだにあまりなじめないといふのが正直なところ(笑)

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  3. ふむ、ふむ。

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