2013年8月27日火曜日
ゴダール・ソシアリスム
☆☆☆ ジャン=リュック・ゴダール 2010年
ゴダール先生。もう引用でしか語ることは無いのでしょうか。
わけが分からない、というのも言い飽きました。
それでも「ゴダールの新作」と言われると、観なければならない
ような気がして落ち着かないのです。
画像はユニクロのCMじゃないですよ。本編の一部です。
8.19(月) Blu-ray Disc
2013年8月25日日曜日
ポンヌフの恋人
☆☆☆★★ レオス・カラックス 1992年
あのメイキングを観たらいろんなカットをもう一度確かめたくなって、
ずるずるとまた最後まで観てしまった。
なんだろう、いわゆる「腹持ちのいい映画」というやつで、観終わって
からもいろんなシーンが気になる。今回は水上スキーのシーンにグッ
ときた。
ジュリエット・ビノシュは綺麗ですね。
これでアレックス三部作を制覇。ポーラXはどうやって観よう。
8.14(水) DVD
2013年8月24日土曜日
エルミタージュ幻想
☆☆☆★ アレクサンドル・ソクーロフ 2003年
90分ワンカットで有名な映画。
いったいどれほどのリハーサルと、段取りの確認と、何回の撮り
直しがあったのかが気になって仕方がなかった。
8.11(日) BSプレミアム
2013年8月19日月曜日
風立ちぬ
☆☆☆★★★ 宮崎駿 2013年
おかわりして来た。
初見のときにも感じたが、カプローニさんが出て来るシーンがだいたい
おもしろくない。二郎、早く夢から覚めろ。その一方で、至極当然だが
菜穂子が絡むと俄然映画が活き活きと動き出す。紙飛行機を飛ばし
合うシーンの美しさたるや…。
婚礼の夜だけなぜか絵が細田守風になる、という友人の指摘は正しい
気がする。
8.10(土) イオンシネマ釧路(旧ワーナーマイカル)
2013年8月18日日曜日
ポンヌフの恋人
☆☆☆★★ レオス・カラックス 1992年
カラックスについて「ゴダールの再来」という惹句はそれほどピンと
来ないね。才能ある監督だというのは間違いないが。
なんと言っていいのか適切な言葉の持ち合わせがなくて困るが、
この映画は「なんか、いい」ですよ。映画の題名を聞いて「あー、あ
の映画ねー。内容は…全部忘れたけど、なんか主人公が○○で
○○してたのだけは覚えてるわ」ということは誰にでも(たぶん)よ
くあって、普通はそういうシーンが1つでもあれば、その映画は「ま
だ良いほう」だったと言えるのではないかと思うが、この映画には
そういうシーンがやたらにあるのである。あのシーンもこのシーン
も、ことごとく画が「キマってる」といったらいいのか。
そしてメイキングを観て驚愕。ポンヌフとはセーヌ川にかかる橋なの
だが、…あれ全部セットかい! こういうのを見ると、興行の世界と
いうのは、傍で見ているぶんには面白い。まったく憧れないけれど。
映画監督(特に大作映画の)とペテン師は紙一重という感がありま
すね。
8.7(水) DVD
2013年8月16日金曜日
平成狸合戦ぽんぽこ
☆☆☆ 高畑勲 1994年
たぬきはお人好しという設定がおもしろい。争い事を
好まず、寄合をしてもほとんど危機感の無い彼らは
なかなか愛すべき存在である。
お話じたいはつまらないわけではないのだが、なんだか
「クドい」感じがしてしまうのはなぜなんだろう。カットが
おもしろしろくないのでずいぶん損をしている気がする。
白いひげのおじさんはそこが巧いわけで。
8.10(土) STV
2013年8月15日木曜日
汚れた血
☆☆☆★★ レオス・カラックス 1988年
近未来SF的な世界と、ドニ・ラヴァンの身体性に負うところが大きい
クライム・アクションの要素を融合させ、さらにメロドラマをぶち込んで、
スカイダイビングやらデヴィット・ボウイやらで彩ったら、…普通むちゃ
くちゃな駄作にしかならないだろうが、カラックスが撮ればしっかりおも
しろいというわけである。たしかに一種のカルト・ムービーという感じが
しなくもない。
それにしても、構成もヘンじゃないか。ドニ・ラヴァンとジュリエット・ビ
ノシュが夜語り合うシーンが、なんであんなに長いの。
8.3(土) DVD
2013年8月10日土曜日
2001年宇宙の旅
☆☆☆★★ スタンリー・キューブリック 1968年
いわずと知れた有名映画だが、初見。
「いやー、寝たわ」みたいなことを言うひとが多かったので心配した
のだけど、けっこう面白かった。いろんなことが意味不明ではあるが、
意味が明解で退屈な映画よりも、意味不明でワクワクする映画の
ほうがいいに決まっている。
でもまあ、一度観れば充分って感じ?
7.31(火) BSプレミアム
2013年8月7日水曜日
風立ちぬ
☆☆☆★★★ 宮崎駿 2013年
はやる気持ちを抑えきれず、初日に鑑賞。
素晴らしい作品だったし、まさに庵野秀明も言っていたように72歳
でこんな作品を作れるというのは「驚異」という言葉でも生ぬるい。
突風に飛ばされる帽子、紙飛行機、パラソルなど、とにかく"風"を
これでもかというぐらい自在に操る宮崎駿の徹底ぶりにはひれ伏
すしかない。もう誰も追いつけない領域にいっちゃってる感じ。
これを観るとやっぱり、飛ばされた帽子を返しに来てくれた可愛い
女の子が、突然ヴァレリーの詩をフランス語でささやいて来てもちゃ
んと続きを口ずさめるようにしとかなきゃ、と思いますもんね(思わ
ないか)。
ただ、手離しで「最高!」とは言い切れない部分もある。ドラマが中
盤あたりで停滞するように感じたのがまずひとつ。二郎がヨーロッパ
に視察に行ったあたり、正直いって退屈していた。
それともうひとつ、有権者の皆さまに訴えたいのは、4分間の特別予
告編で「おいしいシーン」を使い過ぎであるということ。私はけっこう
映画館に行くので、あの予告編を4回ほど観た。観て、そのたびに
あまりの素晴らしさに震えていた。「ひこうき雲」に乗せて本編のおい
しいとこどりをしまくったあの予告編がもし独立した作品であったなら、
評価は☆☆☆☆以上である。予告編から本編をあれこれ想像してい
るときの方が、本編を観ているときより幸せなのはちょっと問題だと
思うのですが、いかがでしょう。
とまあ、ケチはつけましたが、なんたって「宮崎駿の新作」ですから。
日本にこの天才がいることの幸福をかみしめた一日でありました。
もう1回観に行こう。
7.20(土) イオンシネマ釧路(旧ワーナーマイカル)
2013年8月2日金曜日
わたしを離さないで
☆☆☆★ マーク・ロマネク 2011年
あんまり小説の記憶が鮮明なうちに映画版を観るのはやはり
考えものだな。小説のどこが語られていなくて、それでも物語
として成立させるためにどういう映像を説明として付加している
か、そのことばかりが気になってしまった。
ルースが"使命"を終えた手術室から、体を切り開かれたルース
を残したまま足早に医師たちが立ち去るカット。映画ならではの
ショックがある、効果的な「一撃」だったと思う。効果がありすぎて
あまり気分のいいカットとは言えないが。
キャリー・マリガン。キャシーという役には、合う部分も合わない
部分も同じぐらいあったように思う。
7.17(水) スターチャンネル
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