2013年10月3日木曜日

さよなら渓谷


☆☆☆★      大森立嗣       2013年

ある業を背負った男女の物語で、まずそこに説得力が無いと
すべてが破綻してしまうという、なかなか映画の原作に選ぶに
はリスキーな作品だと思う。
質問に対して返答に詰まり沈黙する場面がとても多い映画だが、
間延びしていたという印象はあまり無い。まあそりゃ答えに詰ま
るよな、という問いかけばかりだし。

ラストは原作にない「ある問いかけ」だったが、はっきり言って
不要である。あんなこと別に知りたくないし、意味のある問いか
けとも思えない。製作側が「逃げた」という印象しか無いね。

全国公開からは4か月遅れの当地での公開となった。
客は私を入れて5人。まあそうなるよな。そもそもこういう映画が
あることが認知されているのだろうか。私が宣伝担当だったとし
ても、この映画をどう宣伝していいやら途方にくれると思う。結局
真木よう子のラブシーン(激しめ)があるよってことで推していく
しかないという結論に達すると思う。

しかし大西信満は上川隆也に見えて仕方ない。そして渓谷に
真木よう子がいるとどうしても『ゆれる』を想起してしまう。

                           9.29(日) イオンシネマ釧路(旧ワーナーマイカル)


2 件のコメント:

  1. 最近全然映画見れていないよ。
    さよなら渓谷も、そして父になるも、許されざる者も(試写会まであたったのに!!)見る予定リストには入っていたのに結局観れなかったよ。

    一番最近観た映画は一ヶ月前に観た「マン・オブ・スティール」だよ。3Dでもないのに画面に酔った印象しか今となっては残っていない。

    僕は風立ちぬは「まぁまぁ」ぐらいに思っているよ。
    地獄でなぜ悪い。

    返信削除
  2. 「あとで観よう」と思って置いてると、結局観なかった
    というパターンが多いな。「今日観れるけどどうしよう」
    と思ったら、とりあえず観ることにしてますわ。
    実は『マン・オブ・スティール』はそうやって後回しにしてる
    うちに観なかったやつ。クリストファー・ノーランは監督じゃ
    なく製作だけど、完全に彼の世界観だと聞いて、それじゃ
    観ようと思ったのに。

    このまま行くとベストワンは『風立ちぬ』ということになりそうだ。
    『共喰い』をどこかで観られないものかな。

    返信削除