☆☆☆★★ 是枝裕和 2013年
まず前提として言っておくのは、映画としての質は高いということ。
素人がおいそれと「いやーここはおかしいでしょ」と突っ込める
ようなところはほとんど無い。そういうのは先回りして説明されて
いるか、あえて「説明しない」ことを暗示されている。
しかし観たあと、妙に肩が凝ったのは、この映画が基本的に「詰
め込みすぎ」だからではないのか。意味過剰。意味のないカット
がひとつも無いというのは、それはそれで観ていて疲れるものな
のだ。ということを初めて知った。
カンヌ効果か福山目当てか分からないが、40人ほど入っており、
当地にしては大入り。良いことだ。
役者も好演している。特に尾野真千子の"健気な妻"っぷりに、
完全にやられる。こういう役の方が合ってるよ絶対。
そしてリリー・フランキーはなぜあんなにいつも巧いのか。毎回
感心してしまう。
蛇足だが、「お受験」のオープニングに『レイクサイド マーダー
ケース』を思い出したのはきっと私だけではないだろう。
9.28(土) イオンシネマ釧路(旧ワーナーマイカル)
0 件のコメント:
コメントを投稿