2014年7月11日金曜日

渇き。


☆☆☆         中島哲也         2014年


だから酔うんだよ! カメラ揺らしすぎだろ。
そして私はこういう細切れの、一度フードプロセッサーにかけ
たような映画を楽しいと思ったことはあまり無いことを思い出
した。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とかね。

普通の女子高生だと思っていた自分の娘が実は悪魔みたい
な女の子だったことが次第に分かってくるという話じたいは非
常に好みである。この題材を『告白』みたいな筆致で撮ったら
どうなっただろうかとつい夢想。

こういう映画が全国で公開されて、釧路みたいな土地でも観る
ことができる、しかも高校生は1000円で観られるキャンペーン
なんかもやっていて、田舎の純朴な高校生にもこの過剰な暴力
描写が一種のトラウマとして刻みつけれられるというのは悪い
ことではないと思うが。『僕等がいた』とかしか観たことない奴に
は衝撃だろう。高校生よ、途中で出てもいいから『渇き。』を観
に行くんだ。

                                                    7.6(日) イオンシネマ釧路


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