2015年6月22日月曜日

駆込み女と駆出し男


☆☆☆★★         原田眞人       2015年

我らがにょういずみ・にょうさんの堂々たる主演作である。
口八丁の見習い医という、最高に持ち味を発揮できそう
な役をもらい、彼は見事に期待に応えていたと思う。
「口跡が良い」というのだろうか、流れるようなセリフまわ
しは、聞いていて小気味いいものである。原作は井上ひ
さし『東慶寺花だより』。この小説のことは知らなかった。

そして原田監督は良い仕事しますなー。演出と編集が実
に気持ちいい。よく分からないセリフもたくさんあったが、
「まあ大勢に影響ないんだろうな」と安心して原田監督に
おまかせしていられた。ひさびさに日本映画で、映画らし
い映画を観た気分。

                                                  5.30(土) 新宿ピカデリー


2 件のコメント:

  1. 素晴らしいの一言。映画らしいと云ふよりは、演劇らしい映画。映画でこれほど台詞が粒立つてゐるのは、脚本と演出がいいからでせう。台詞の聞き取りにくさは、俳優に要因があるやうに思ふ。もちろん台詞なんて聞き取れなくてもかまはない。さう思はせる台本であつた。93点。

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  2. だいぶ忘れてしまひましたが、
    「演出と編集」と書いてゐるので、きっとそのあたりで
    「映画らしい映画」と感じたんだと思ひます。
    戸田恵梨香がたいへん素晴らしいと思ったはずなのに、
    何も言及してないですね。なぜなんだらう(笑)

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