☆☆☆★★ A.G.イニャリトゥ 2016年
冒頭、先住民から襲撃されるシーンがあまりに完璧すぎ、
このクオリティのまま最後までいったらエライことになる、
と逆に心配してしまったが、もちろん杞憂に終わった。
しかしどこからともなく飛んでくる弓矢があんなに恐ろし
いと思ったのは初めてである。
体調を万全にし、気合いを入れて観て、それでちょうど
よかった。でないと、監督の気合いに負けてしまうだろう。
思うに、重傷を負って身体を自由に動かせない、しかし
それでも追跡(ときに逃走)しなくてはならない、もどかし
い状況にある主人公をずーっと見せられていると、だん
だん観客にもフラストレーションが溜まってくるのではな
いか。
ラストの主人公の行動もよく分からない。「神にゆだねる」
と言っていたが、あれで「神にゆだねた」ことになるのか。
しかし映像も音響も俳優もロケーションも、あらゆるもの
が贅沢なフィルムである。こういう映画もあっていいよね。
5.17(火) 新宿ピカデリー
観てるだけで疲れる映画はどーかと思う。笑
返信削除まあそういう映画ばっかりだといやだけど。
返信削除ある意味「歯ごたえ」があるっていうことでもあるんじゃないすか。