2016年5月27日金曜日

レヴェナント:甦えりし者


☆☆☆★★    A.G.イニャリトゥ    2016年

冒頭、先住民から襲撃されるシーンがあまりに完璧すぎ、
このクオリティのまま最後までいったらエライことになる、
と逆に心配してしまったが、もちろん杞憂に終わった。
しかしどこからともなく飛んでくる弓矢があんなに恐ろし
いと思ったのは初めてである。

体調を万全にし、気合いを入れて観て、それでちょうど
よかった。でないと、監督の気合いに負けてしまうだろう。
思うに、重傷を負って身体を自由に動かせない、しかし
それでも追跡(ときに逃走)しなくてはならない、もどかし
い状況にある主人公をずーっと見せられていると、だん
だん観客にもフラストレーションが溜まってくるのではな
いか。
ラストの主人公の行動もよく分からない。「神にゆだねる」
と言っていたが、あれで「神にゆだねた」ことになるのか。

しかし映像も音響も俳優もロケーションも、あらゆるもの
が贅沢なフィルムである。こういう映画もあっていいよね。

                                                  5.17(火) 新宿ピカデリー


2 件のコメント:

  1. 観てるだけで疲れる映画はどーかと思う。笑

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  2. まあそういう映画ばっかりだといやだけど。
    ある意味「歯ごたえ」があるっていうことでもあるんじゃないすか。

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