☆☆☆★★ P.アルモドバル 2003年
早稲田松竹でアルモドバル2本立て。
事故で昏睡状態に陥った女を献身的に看護するベニグノ。
女闘牛士の恋人が同じく昏睡から醒めない雑誌記者のマルコ。
ふたりの友情ともつかない奇妙な関係を軸に、アルモドバル
特有のいくぶん滑稽に脱臼したような物語が展開される。
一日の出来事を語りかけながら、血行が滞らないよう丁寧に
マッサージを施し、体を拭くベニグノが泣かせるが、彼は元
気だった時の少女が通っていたバレエ教室をいつも見ていて、
お近づきになる機会をうかがっていたから話は厄介である。
アカデミー脚本賞受賞。
道路の向こうから微笑んで手を振るレオノール・ワトリング
の可憐さ。この破壊力たるや。
2.11(土) 早稲田松竹
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