2017年2月21日火曜日

ジュリエッタ


☆☆☆★   P.アルモドバル    2016年

誰も教えてくれなかったのですっかり見逃していた
アルモドバルの最新作。…と思っていたが、どうも
どこかで予告編は観ていたようで、断片的になんと
なく見覚えがある。

ある日突然、母親から逃げるように失踪した娘と、
その娘を忘れようと努めて生きてきたジュリエッタ。
恋人とポルトガルに移住しようとした矢先に、マド
リードで娘の友人と偶然再会したことで、忘れよう
としていた娘をもう一度探そうと決心する。

さしものアルモドバル御大も、お年を召し、そのず
ば抜けていた変態性にも翳りがみえるか。わりあい
オーソドックスな映画になっていた。ラストもえら
く潔いというか、車のCMみたいな終わり方でビック
リした。

そんななか、お手伝いのマリアンがアルモドバル的な
登場人物として異彩を放っている。表情が恐くて夢に
出そうである。

                                           2.11(土) 早稲田松竹


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