☆☆☆★ 武内宣之 2017年
『花とアリス殺人事件』の時にも思ったことだが、たとえ
アニメであっても岩井俊二の特有のストーリー展開の仕方
というのは確かに感じられて、それがけっこう気持ちいい。
脇道にそれながら進んでいくといったらいいのか、意外な
展開をすると見せて、気付くといつの間にか本道に戻って
おり、また次にストーリーが動く時は脇道を転がって行く、
というような感じ。
今回は原作のテレビドラマに、花火の描写をはじめアニメ
でしかできない表現が付加されて、ストーリーも独自の展
開をしていく。「もしもあの時、違う選択をしていたら」
というのが、1回きりでなく何度も繰り返されるのが大き
な特徴で、それによりタイムリープの要素が強まる。しか
し当然、その副作用で「時をかける少女」に似てくる。
菅田くんはあまりうまいとは思わず。広瀬すずは個性のあ
る声でどうかなと思ったが、意外に邪魔にならない芝居で、
うまくなじんでいた。
9.6(水) TOHOシネマズ新宿
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