2019年5月26日日曜日

ROMA


☆☆☆★★★  アルフォンソ・キュアロン  2019年

なんでキュアロンがローマを題材に映画を撮るんだろう、
と観る前は思った。そして観終わって、良い映画だった
んだが、全然イタリアっぽくないロケーションだったの
はいったいなぜ…。

と思ったら、メキシコシティの「ローマ地区」かよ!
そりゃそうだよね。へんだと思ったぜ。敢えて勘違いを
狙ってるんだよね、これは。『パリ、テキサス』みたい
なもんか?

モノクロで音楽もほとんど付けられていないこの映画に
淡い色彩を与えているのはSEだろう。といっても、街の
ベースや鳥の鳴き声が多いのだが、そのなんてことない
SEが不思議と心に残る。それにしても執拗な飛行機の映
り込みは何を意味するのか。特に意味はないのか。でも
CGで足してる飛行機もあるよね。

売れっ子がこういう半自伝的な地味な映画を撮るという
のは(しかもモノクロである)、やはり勇気がいること
だろう。でも撮りたくなっちゃうのかね。

                                          5.5(日) 銀座シネスイッチ


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