2019年9月9日月曜日

テス


☆☆☆★   ロマン・ポランスキー   1980年

没落していく女の一代記と聞いていたので、
『バリー・リンドン』みたいな感じを想像し
ていたら、まあ当たらずとも遠からずか。
冒頭には「シャロンに捧ぐ」と。シャロン・
テート惨殺事件は1969年である。タランティ
ーノの新作にも、シャロン・テートが『テス』
の初版本をポランスキーへのプレゼントとし
て古本屋で買い求める場面があった。

テスを演じるのはナスターシャ・キンスキー。
それにしても男どもの行動が理解不能。テスの
罪の告白を聞いたモジャモジャが「君が別人の
ように見える」ってそりゃないぜ。ヒゲの伯爵
はなぜあんなにまでして拒絶しつづけるテスを
自分の妻にしたがるのか。いくら美人だからっ
て、面倒な家族も付いてくるし、産ませた子ど
もは死んだし、妻にまでする理由が見当たらな
い。
上映時間は170分を超える。体感時間は、まあ、
170分ぐらいかな。

                                8.31(土) BSプレミアム


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