2022年7月11日月曜日

オフィサー・アンド・スパイ

 
☆☆☆★  ロマン・ポランスキー  2022年

歴史的なスパイ冤罪事件“ドレフュス事件”の
映画化。
ユダヤ系の陸軍大尉ドレフュスにルイ・ガレ
ル。あらぬ罪を着せられたのは、ユダヤ人差
別が根柢にあるわけである。新たに情報局長
に任命され、冤罪を晴らす証拠を発見するピ
カール中佐にジャン・デュジャルダン。原題
でもある"J'accuse" 「私は告発する」と題し
た激烈な告発文を執筆してドレフュスとピカ
ールを擁護した文豪エミール・ゾラにアンド
レ・マルコン。
私は最近までドレフュス事件を知らなかった
が、『日本の黒い霧』の鹿地亘事件の項で、
松本清張が「みなさんご存じの」という感じ
で「ドレフュス事件」をしきりに引き合いに
出していた。当時は有名だったのだろう。こ
の映画を観たのはポランスキーの映画を久々
に観たかったからである。

開巻早々、「字幕監修:内田樹」の文字に驚
く。フランス映画なのに加えて、ユダヤ差別
が絡んでいるからの人選か。まあ、そうとう
な映画好きだから喜んでやってくれたのでは
ないかと想像する。

                     6.16(水) TOHOシネマズ新宿




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