2010年9月6日月曜日

菊次郎の夏

☆☆☆★             北野武   1999年

自分がロードムービーに甘いのは自覚している。
ロードムービーっていうだけでなんで面白く見えてしまう
のだろう。
本作も、別に悪口をいうほど悪いわけでは全然ないが、
「気の抜けたビール」ならぬ「気の抜けた『ソナチネ』」
だろう。川原での暇つぶしのシーンで「ソナチネ」を思い
出さないたけしファンは少ないと思うが、たけしはそれを
承知の上でやったのだと思う。「ソナチネ」を超えようと
したのか。まあそれは分からないが、「ソナチネ」には遠
く及ばないのは確か。
しかし、繰り返すが全然悪くないし、たけしのショートコ
ントの連続みたいで面白かった。敢えてツボを挙げるなら、
岸本加世子ってこんなにガラの悪い下町のオバハンの格好
してもけっこう似合うな、という所。豹の顔が入った服で
岸本さんに真面目に演技されたら、笑うしかない。
いやあ、ロードムービーってなんで面白いんだろうな…。
あるいは俺の潜在意識が旅行したがっているのかもしれな
い。

つれづれなるままに、好きなロードムービー…

パリ,テキサス、カナリア、都会のアリス、
リトル・ミス・サンシャイン、ドッペルゲンガー、
モーターサイクルダイアリーズ、
男はつらいよ、もある種のロードムービーかな…

                                                        9.5(日) DVD


2 件のコメント:

  1. あんま評価が高くない「菊次郎の夏」だけど
    俺も結構好きなんだよね。

    ちなみに、寅さんリリィ編見たわ。
    リリィ、ハマりすぎ。
    寅さん、モテすぎ。

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  2. 寅さん、リリィにはモテるんだよなー。
    ちなみにリリィが出るのは4作あるんだけど、どれ観た?
    おれ一番最後のやつ以外は観た。
    最後の方の、渥美清が死にかけのは
    なんか哀しくて観る気しない。

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