☆☆☆ テオ・アンゲロプロス 1998年
岩波ホールが似合う映画。『霧の中の風景』からは10年
経っているが、まあ良きにつけ悪しきにつけ、相変わら
ず、である。
興味を惹かれるのは、まずは極端な長回し。今回カット
の切れ目を意識しながら観ていると、その「割らなさ」と
いったら、意地になっているとしか思えない。長回しは好
きだし、たしかにアンゲロプロスは巧いが、ほとんど全て
のカットがそうなのはどうなんだろう。
そして、長回しに次ぐ長回しの合間に、すっと異物をまぎ
れこませて印象的なカットにしてしまうのが、この人のや
り方のようだ。主人公の乗るバスに三重奏の楽団が乗り
込んできたり、豪雪の国境地帯(こんどはトルコとの)の
金網にたくさんの人が貼りついていたり、子どもが妙に
厳粛な詩を口走ったり……と書いていていま気が付いた
が、「国境」「バス」「子ども」「詩」って『霧の中の風景』と
まったく一緒やん!
今回はタイトルが良い。相変わらずキャッチーでは全然な
いが、映画を観るとこの「永遠と一日」という言葉がけっこ
う染みる。
9.27(月) BS-2
タイトに見てんなー。
返信削除やべー俺も観ないと。。。
いまは映画モードだね。
返信削除暇にあかせて観ちょるがじゃ。