☆☆☆★★ ロマン・ポランスキー 2003年
題名から勝手にメロドラマを想像して、たまには甘いのも
いいか、と思って観たのだが、ご存知のように実際は、一
切の甘さを排した徹底的にストイックな2時間半であって、
想像と違い過ぎてしばし茫然となる。
時は第二次大戦、ユダヤ人である主人公一家はドイツ軍
(横柄なドイツ軍!)によってじわじわと住む所を追われ、
ゲットーに閉じ込められ、同胞を殺され、しまいには強制
収容所に向かう列車に乗せられて(おそらくは)全員死ぬ。
ただ一人生き延びた主人公は、知人を頼りながら、逃げ
て、隠れて、また逃げて、延々と逃げ続ける。ピアニスト
だったのは最初だけで、あとはピアノなんかロクに出ても
来ない。隠れ家にはあったが、身を潜めているので弾け
ない。指を乗せて動かすだけで、音を鳴らすことはできな
い。
戦争という運命に押し流され、翻弄され続ける主人公。
戦争が終わり、ピアニストとして劇的に復活をとげた様子
が、ごくあっさりとしか描かれないのも、一貫してて良い。
10.31(日) BS hi
最近天気予報で
返信削除釧路の温度の低さに全米が泣いた。
先週の東京は暖かかったなぁ。
返信削除やっぱ飛行機から降りてすぐの
あの通路ですでに「おお!」って
感じだもんなー。