☆★★ 川口浩史 2010年
ひさびさに観たよ、どうしようもない映画。
一緒に観に行った友達には悪いことをした。
いやぁ、残念な映画だったー。
とにかく出てくるカットのすべてに何の引っ掛かりも無い。
こちらを「ほほう」と思わせてくれるカットもセリフもひとつ
も無く、ただただ凡庸きわまりない陳腐そのもののシーン
が延々と続き、はっきり言ってうんざりだった。
私は尾野真千子という女優に宿命的に惹かれているの
で、この映画も尾野さんが目当てであったのだが、うー
ん、出ない方が良かったかな。
芥川の原作もこんなにひどいんだろうか、そんなはずは
あるまい、読んでみよう、と原作を読む気にさせることが
この映画の唯一の効能かもしれない。
<併映>
Shikasha
☆☆★★★ 平林勇 2010年
10分間の短編映画。
荒地で何かを探す男たち、棺おけのような狭い空間で
縄でぐるぐる巻きにされている母子。なにか禍々しい、
不吉なものを画面に現出させることに成功しているん
じゃないだろうか。少なくとも、2時間あった「トロッコ」よ
りもはるかに映画として充実していた。
11.13(土) 渋谷シネマアンジェリカ
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