☆☆☆★★ ウディ・アレン 2012年
1920年代のパリ、サロン文化の華やかなりし頃。
その街にはヘミングウェイが、スコットとゼルダのフィッツジェラ
ルド夫妻が、ピカソが、ダリが、ルイス・ブニュエルが居た(本当
に全員が同じ時にパリに居たかどうか知らないが)。
憧れていたその時代にタイムスリップした主人公の映画脚本家
は、
ガートルード・スタインに自分の小説をみてもらい、モディリ
アーニの元恋人に恋をする。
タイムスリップもののファンタジーであるが、そこはウディ・アレン
大先生。ばかばかしくならないように、苦い味も織り交ぜ、皮肉
を効かせ、オシャレに仕上げている。私もどちらかというと常に
「過去」に惹かれてきた人間であるので、ウディ先生の皮肉は
チクリと痛む。秀作。
7.7(土) 新宿ピカデリー
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