2013年1月13日日曜日

年末の読書


『荒野のおおかみ』
ヘルマン・ヘッセ 著   高橋健二 訳   新潮文庫

前半の読みにくさといったら無いぜ!

後半、謎の美少女が出て来てだいぶ読みやすくなった。
と思ったら終盤、あれはいったい…。
「アウトサイダー」の姿を描いた名著、とのことだが、正直つい
て行けない感じで、読み終えるのがやっとだった。

『車輪の下』の牧歌的な文章がなつかしい。もちろんギーベン
ラートくんの心中は穏やかではなかったわけだが。










『日本辺境論』
内田樹 著        新潮新書

日本人の骨の髄にまで染み込んでいる「民族的奇習」について、
ウチダ先生の明快な論理が展開される。「奇習」だから矯正しよ
うというのではなく、奇習は「奇習だね」と確認・自覚しながら生き
ていきましょうよということであった。

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