『暴力団』
溝口敦 著 新潮新書
ヤクザ映画もマフィア映画も、犯罪映画全般が好きなので、
前から興味はあった。
暴力団員はふだんは何をしているのか、どうやって収入を
得ているのか、組に属するというのはどういうことなのか、
などなど、「知りたいこと」をとても平易な文章で解説してく
れている。過不足なく。
読んでると「仁義なき戦い」が観たくなってくるぜ。
「ドライブ・マイ・カー」
村上春樹 著 文藝春秋12月号
本屋での立ち読みで済ませてしまった。86枚だから読め
ちゃいました。文春さんすいません。最近380円の価値は
無い「週刊文春」を毎週ちゃんと買っているので許してくだ
さい。
なかなか「読ませる」短篇だった。
三人称でリアリズムという最近の傾向だが、これまでの
どの短篇にも似ていない、しかしそれでいて村上春樹で
しかあり得ない、良い感じだったと私は思います。
新境地、とまでは言わないが、春樹がまた新しい方向に
向かっていることが実感できるのはファンとしてはまこと
によろこばしい。
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