☆☆☆★★ 荒井晴彦 2015年
茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」を、戦時下
に生きた二十歳の女の子(二階堂ふみ)に重ねたその企み
はナイスである。
荒井晴彦の脚本はさすがに巧みで、隣に住む、妻子を疎開
させた男(長谷川博己)と関係を結ぶのは分かっているのに、
うまく焦らすというかかわすというか……。そうやってじりじり
しながら待っていると、川辺での工藤夕貴のセリフに驚くこと
になる。
二階堂ふみはなんだか変わった喋り方をしていたが、小津や
成瀬を観て自分なりに昔の女の子の喋り方を研究したらしい。
ふーん。彼女もけっこうなシネフィルなんだよね。末恐ろしいわ。
そしてとてもナイトシーンの多い映画だった。
照明さんお疲れ様です。
8.24(月) テアトル新宿
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