☆☆☆ ロン・ハワード 2002年
私はあまり好みではなかったが、いろいろ他のひとの
感想を見るとこのイビツさを歓迎しているひとも多い
ようだ。変人の天才数学者が奇行を重ねながらも研究
に打ち込み、やがて周りの支えもあって歴史に残るよ
うな発見を成し遂げる、というようなハートフルな話
を想像していると、それは見事に裏切られる。思うよ
うに研究成果を出せない主人公は、やがて精神に変調
を来たしていくのだが、歯車は徐々に狂いだしていっ
たのではなく、そもそもの始めから狂っていたのだと
いう話になってきて、私はおいおいちょっと待てよ、
と思ってしまった。映画が公開された当時には、 この
"ナッシュ均衡"を見出した主人公のモデルの数学者は
まだ存命だったというからなかなかすごい。こんな描
かれ方をしてどう思っただろうか。せめて死んでから
にしてくれ、と私なら思うだろう。
しかしこれがアカデミー作品賞・監督賞か…。
9.6(木) BSプレミアム
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