☆☆☆★★★ ウィリアム・フリードキン 1977年
今年の映画始め。
パッとしない男たちが一攫千金を夢見て、振動を与え
ると即爆発するニトログリセリンをトラックで運ぶと
いう危険な仕事に挑む。無論、平地をのんびり運ぶわ
けではなく、崖っぷちやらジャングルやら、通るだけ
でメキメキいう木の橋やらを恐る恐る走らせる。その
緊張感たるやすさまじい。
1977年に公開された映画だが、30分以上短縮された
代物だったらしい。監督の念願であったオリジナル完
全版が、このたびようやく公開にこぎつけた由。
何が良いって、男たちが寡黙なのが良い。
黙々と、オンボロ車を走れるようにセットアップして
いくシーンが、この映画をよく表しているように思う。
ロイ・シャイダーが実に渋い。
フリードキンといえば私も大好きな『フレンチ・コネ
クション』。のみならずカルト映画『エクソシスト』
も撮った名監督である。しかし3本ともものすごい個
性をもった映画だ。魂の込め方が尋常でない。
1.11(金) シネマート新宿
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