2019年7月27日土曜日

蜘蛛の瞳


☆☆☆★    黒沢清    1998年

『蛇の道』と同時期に撮られた連作といえる。
脚本に高橋洋が関わっていないのが大きいのか、
こちらはサスペンスよりもオフビートな感じが
強い。ダンカン演じる準主役も、摑みどころが
なく不気味である。まあこういう人物、のちの
黒沢作品にはいっぱい出てきますよね。

しかしいくらなんでも妻とふたり暮らしの家が
暗すぎる。雰囲気も暗いが、照明的にも暗い。
しまいには殺された娘が見えるというホラー描
写まであり、かなり「らしい」演出が見られる。

                                               7.9(火) DVD


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