動くな、死ね、甦れ!
☆☆☆★★ ヴィターリー・カネフスキー 1989年
目当てはこちらのほう。
一度聞いたら忘れないタイトルで、以前の
リバイバル時にいろんなひとが絶賛してい
たが、とりわけ二階堂ふみと蓮實重彦が同
時に褒めていたのが、その組み合わせを含
めて印象に残っている。
極東のスーチャンという貧しい炭鉱の町が
舞台。地面はいつも泥でぬかるみ、居住環
境も上等とは言えない感じだが、そこで生
きる二人の子ども、ワレルカとガリーヤの
物語である。
ヤンチャで思慮の足りない男子と、それを
呆れて見つつも時々助けてあげる賢い女子
という構図で、まあ舞台を日本に置き換え
ると普通の話なのかもしれないが、荒涼と
したソヴィエトの平原と荒々しい貨物列車
のある風景で撮影されることで、より純度
の高い清新な映画に見えてくるから不思議
である。
2.13(木) 早稲田松竹
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